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プレゼント 書評こぼれ話

  今年最初の
  元旦の記事で
  「60歳=20歳説」なる珍説を
  書きましたが
  そうすると
  昨日は生涯2回めの成人の日だったということに
  なります。
  もちろん、お祝いはしていませんが。
  2月が誕生月ですから
  いよいよ60歳も間近に
  なってきました。
  つまりは
  定年というわけです。
  そのあと
  どんな日々が待っているのか。
  期待6割、不安4割というところでしょうか。
  そんな私のような人のために
  勢古浩爾さんの『定年後のリアル』という本を
  紹介します。
  勢古浩爾さんはこの本を書いた時
  62歳。
  定年から2年経っていました。
  なんともいえない生活を
  紹介していますが
  確かに定年からの時間の
  なんとも長いこと。
  でも、20歳の時と比べたら
  うんと死までの時間は短いはず。
  まさかこれから40年も生きないでしょうし。
  人間、いつ死ぬかわかれば
  もっと楽なのでしょうが
  わからないから
  生きているのは楽しいともいえます。
  さあて、
  これからどう生きてやろうか。
 
  じゃあ、読もう。

文庫 定年後のリアル (草思社文庫)文庫 定年後のリアル (草思社文庫)
(2013/08/02)
勢古 浩爾

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sai.wingpen  僕の前に道はない。                   

 「今日、晴れて定年を迎えられました。長い間お疲れ様でした」。
 そんな言葉とともに花束と拍手と少しばかりのやっかみとで会社を送り出される光景は、今でもあるのだろうか。
 昭和のドラマではよく見かけたが。
 今は定年を迎えても雇用延長制度を利用して会社に残る人が多いから、拍手どころか「まだいるの?」ぐらいの視線は覚悟するしかないし。昨日までの部下が上司になっても我慢するしかない。
 60歳で定年になっても年金の支給はまだまだ先だし、残るしかない。
 それに、定年になって会社に行かなくなっても、何をしたらいいのかわからない。
 妻からの視線は会社以上に冷たくなるかもしれないし。
 それでも、勇気を振り絞って、定年になったら会社を辞めるという人は、「定年後」という未知なる領域に不安が募る。
 だから、その先を知りたいと思うのは仕方がない。
 本屋さんに行けば、たくさんの「定年後」の生き方本が並んでいる。
 すがるような思いで、そういう本を手にとってみる。

 あらかじめ書いておくと、そういう人はこの本を読まない方がいいかもしれない。
 ここに書かれていることで、ようし定年になったらこうしてみようなんて、思いっこない。
 何しろ、ここに書かれているのは「リアル」(現実)なのだから。
 もしかしたらこういう「リアル」にならないために、だから定年前からいそいそと準備を始める読者はいるかもしれないが。
著 者は小さな会社を60歳で定年退職をし、2年めにこの本を執筆。当時、毎日のように自転車で市内の公園で行っているという。
 本の印税がどれくらいなのか知らないが、本を執筆するくらいなら「定年後」それなりに活動しているように、読んでいてそう思うのだが。

 「定年後」には「お金、生きがい、健康」という三大不安があるという。
 不安解消の答えはこの本には書かれていないとしたら、何が書かれているのか。
 「わたしたちは自分なりのしかたで自分の生を生きるほかはない」ということ。
 当たり前のことだけど、それを再確認するにはうってつけの一冊だろう。
 「定年」をいくら延長したとしても、いずれはやってくるのだから、それを怖がる必要はない。

 「僕の前に道はない」とうたった高村光太郎の「道程」はもしかしたら「定年後のリアル」を詠んだ詩のように思えてきた。
  
(2015/01/13 投稿)

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