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プレゼント 書評こぼれ話

  阪神淡路大震災の被害から
  神戸の街は急速に復旧していきました。
  東日本大震災と比べると
  規模は違いますが
  復興は早かったのではないでしょうか。
  それは関西人の気質も
  ひとつの要因ではないかと
  私は思っています。
  なんでも笑い飛ばせる気質というのが
  関西人にはありますから。
  今日紹介する絵本
  宮西達也さんの『はなすもんかー! 』は
  そんなことを考えながら
  書いてみました。
  宮西達也さんは静岡の出身。
  関西人よりは
  うんとスマートに思えるのですが。

  じゃあ、読もう。

はなすもんかー! (チューリップえほんシリーズ)はなすもんかー! (チューリップえほんシリーズ)
(1997/11)
宮西 達也

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sai.wingpen  絵本作家の風土                   

 宮西達也さんといえば、『おとうさんはウルトラマン』や『おれはティラノサウルスだ』といった作品で人気の高い絵本作家です。
 絵本作家には文章のうまい人、絵の上手な人、きれいな絵を描く人、力のこもった絵の人などさまざまなタイプがありますが、宮西さんの場合は少しコミカルな絵といえるでしょう。
 だじゃれ上手な長谷川義史さんのような人もいますが、宮西さんの場合、そのコミカルさは少しちがいます。
 長谷川義史さんが大阪の出身で宮西さんは静岡の出身。
 絵本作家にも風土ってあるような気がします。

 この作品に登場するかえるくんたちの姿も、どこか飄々としています。
 まず最初に登場するのが、つちがえるくんとあまがえるくん。二匹はよく似ていますが、肌の色がちがいます。つちがえるくんが茶色であまがえるくんが緑。
 しごく簡単。そういうあっさりとしたところが宮西さんの絵にはあります。
 二匹の間にはきれいな一本の紐のようなもの。
 「なんだろう、これ・・・?」と、二匹は紐のようなものの端っこを持って、引っ張り合いを始めます。

 そこに少し身体の大きいあかがえるくんが登場。
 もちろん、色はうすく赤っぽい。
 あまがえるくんの方についたものですから、つちがえるくんはずるずると引っ張られていきます。
 ここにこの絵本のタイトル、「はなすもんかー!」がでてきます。
 その声に現れたのがとのさまがえるくん。
 身体がひとまわり大きく描かれています。
 つちがえるくんに味方したので、形勢逆転。
 あとは、ひきがえるくん、うしがえるくんと、次々に出てきて、ひっぱりっこが続きます。

 六匹のかえるくんたちは、形や色こそちがえ、ほとんど同じように見えてしまいます。
 きっと長谷川義史さんならうんとちがった表情をこしらえたでしょうが、宮西さんはそんなことはしません。
 スマートなんですね、きっと。
 でも、東京人ほど澄ましてはいない。
 そういう中間点のところにいる感じです。

 かえるくんたちが一生懸命にひっぱっていたものって、何だったのでしょう。
 それは、絵本を読んで、確かめて下さい。
  
(2015/01/18 投稿)

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