FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  物語には
  よく続編があります。
  たくさん売れた本とか
  人気の高かった映画とか。
  例えば
  人気映画「男はつらいよ」であれば
  二作目は「続 男はつらいよ」、
  三作目は「男はつらいよ フーテンの寅」、
  四作目は「新 男はつらいよ」みたいに
  続きます。
  最近は「○○2」とか「○○3」とか
  味気ないものです。
  「ゴジラ」シリーズでは
  二作目は「続ゴジラ」ではなく
  「ゴジラの逆襲」にしたところが
  ミソ。
  いいですよね、この題名。
  ちょっと前に紹介した
  長谷川集平さんの『トリゴラス』という
  怪獣絵本? にも続編があって
  そのタイトルが
  『トリゴラスの逆襲』。
  これは「ゴジラ」シリーズを
  踏襲しているのですね。
  しかもこの続編、
  32年後に描かれたのですから
  それには驚きです。

  じゃあ、読もう。

トリゴラスの逆襲 (えほんのもり)トリゴラスの逆襲 (えほんのもり)
(2010/12)
長谷川 集平

商品詳細を見る

sai.wingpen  かおるちゃんが待っててくれた                   

 1954年(昭和29年)に封切りされた映画「ゴジラ」は大ヒットとなり、翌年にはその続編が作られています。
 題して、「ゴジラの逆襲」。
 この時のゴジラは1作目のゴジラとは別の個体として設定されていて、新たにアンギラスという怪獣と戦っています。
 つまり、一度は人間の叡智によって退治されるゴジラですが、再び日本を襲ってくるというので「逆襲」と付けられたのでしょう。
 長谷川集平さんの絵本『トリゴラス』は退治をされたわけではないのですが、再び登場するということで「逆襲」と付けられています。
 『トリゴラス』の出版が1978年、そしてその続編であるこの絵本が刊行されたのが2010年。実に32年の歳月を経て、続編が発表されたということになります。

 ある夜、大きな風の音を聞いた少年は「トリゴラス」が町にやってきたことに気づきます。
 そして、「トリゴラス」は少年の大好きなかおるちゃんを連れ去って去っていきます。
 ここまでが、最初の絵本のお話。
 そして、ここからが続編の絵本のお話になります。
 また別の夜、少年は大きな風の音を聞きます。「トリゴラス」だということを少年はすぐに気づきます。
 今度はなんと少年の家に「トリゴラス」がやってきて、少年をかおるちゃんの時のように連れ去るのです。
 「トリゴラス」が向かったのは、遠い南の島。
 なんとそこには、かおるちゃんがいるではありませんか。

 しかも、続編のかおるちゃんはすごく色っぽくなっています。
 かおるちゃんは少年にこう告げます。
 「これね、わたしのゆめのなかなの」。
 ええーっ、かおるちゃんがそんなこと言っていいのでしょうか。
 「あなたといつかこうしてふたりきりになりたかった。」なんて。
 かおるちゃんの夢ではなく、少年の夢です。
 少年の夢ですから、少年は色っぽいかおるちゃんをどうしてもいいのですが、町が「トリゴラス」の襲われていることを思って、こんなことではいけないとかおるちゃんには何もできません。

 長谷川修平さんは32年ぶりに「トリゴラス」の続編を描いて、結局少年の性を開花させることはしませんでした。
 「ゴジラ」シリーズでは第3作めでキングコングと対決するのですが、果たして少年の欲望はキングコング化するのでしょうか。
  
(2015/03/15 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/2376-a02bc686