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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日
  唯川恵さんの『逢魔』という作品を
  紹介して、
  その際に「官能小説」と書きました。
  どこが「官能小説」かって思った人も
  いたでしょうね。
  それほど、
  「官能小説」の範囲は難しい。
  そこで今日は
  いしいのりえさんの『女子が読む官能小説』という
  本を紹介します。
  何しろこの本は
  「官能小説」ばかりを紹介した
  書評本なのです。
  きっとこの中にも
  えーっ、この作品が「官能小説」なのっていうものも
  あるかと思います。
  まあ、そのあたりは
  個人的な受けとめ方かも。
  この本でも
  唯川恵さんの作品が紹介されています。
  『とける、とろける』という本の中の
  「みんな半分ずつ」という作品。
  ちなみに、
  このブログでも
  この『とける、とろける』は紹介しています。
  興味のある人は、
  こちらを。

  じゃあ、読もう。

女子が読む官能小説女子が読む官能小説
(2014/04/23)
いしい のりえ

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sai.wingpen  お腹いっぱいになりました                   

 「官能小説」の分野で女性作家の活躍が目立つが、読者はやはり男性が主だろう。
 それでも、女性作家が書くことで女性が「官能小説」を手にすることが容易くなったのではないだろうか。
 そして、ついに「官能小説」のレビューを集めた、しかも書き手は女性で、タイトルに「女子が読む」とあるように女性読者を意識した、本が出版された。
 この本さえあれば、どんな「官能小説」を読んだらいいか、悩まなくてすむ。
 「官能小説」好きの女子にはうってつけの、もちろん男子だって読んでも構わない、一冊である。

 ここで紹介されているのは60冊の「官能小説」。
 一口に「官能小説」といっても様々で、直木賞を受賞した桜木紫乃さんの『ホテルローヤル』も紹介されているし、小川洋子さんや高樹のぶ子さんといった芥川賞作家の作品もはいっている。
 作者によっては、「官能小説」を書いたつもりはない、と言いたくもなるだろう。
 「官能小説」はすべてがSEX描写だけではない。
 人によって官能をどう受け止めるかは様々だ。
 何気ない一行に、むせ返るような官能を感じることだってあるだろう。

 それに作家というのは、官能や情愛の場面を描きたくなる性分がないわけではない。
 この本でも紹介されている直木賞作家の重松清さんの『愛妻日記』は官能度は極めて高い。だからといって、重松清さんの評価が下がることはない。
 自身は「男女小説」と語っていた渡辺淳一さんの作品は、どんな「官能小説」よりもすごい描写が散りばめられている。渡辺さんの作品がこの本で取り上げられていないのは残念だが。

 著者のいしいのりえさんは、ある作品のレビューの中で、こんなことを書いている。
 「動物ならば決して悩むことがないセックスという行為に、わたしたちは滑稽とも思えるくらい振り回されている」。
 けれど、動物ならばどこであっても交わることができるが、私たちにはそれができない。
 セックスはあくまでも秘めやかな行為だ。
 だから、こっそりと「官能小説」を楽しむしかない。この本を案内書にして。
  
(2015/03/19 投稿)

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