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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は春分の日

    春分の日をやはらかくひとりかな   山田 みづえ

  春分の日は年によって
  20日であったり
  21日であったり
  変動するのですね。
  今年は
  土曜日の21日。
  20日だったら
  3連休でしたのに
  惜しいことをしました。
  そして、
  今日は私の母の命日でもあります。
  母は自分の死を予感していたのか
  もう少しで誕生日なのに
  この日にお祝いをしてと
  頼みました。
  それで
  私も母の誕生日を祝うつもりで
  大阪に帰っていました。
  昼に誕生日のお祝いをした
  その夜に
  母の容態は急変して
  帰らぬ人になりました。
  先日法事があって大阪に帰りました。
  兄が言っていましたが
  5年前のこの日
  大阪では桜がちらほら咲き始めていました。
  斎場に向かうバスから
  雨に濡れた桜を見ながら
  満開の桜を見せてあげたかったと
  思ったことを
  思い出します。
  今日は
  沢木耕太郎さんの映画エッセイ、
  『銀の街から』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

銀の街から銀の街から
(2015/02/06)
沢木耕太郎

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sai.wingpen  映画って、やっぱりいいな                   

 映画館のスクリーンのことを「銀幕」という。
 昔の人も結構おしゃれな呼び方をしたものだと感心していたが、実際はアルミなどの銀皮幕を塗ったものを使っていたそうで英語「silver screen」の直訳だそうだ。
 それはともかく、今でも映画全般の言い方として「銀幕」は使われる。
 沢木耕太郎が朝日新聞に連載している映画紹介エッセイに「銀の街から」というタイトルを付けたのも、そこから来ていると思っていたが、どうもそうではないようだ。
 「鮮やかな「総天然色」の世界であると同時に、白と黒の世界、それが混ざりあったグレイの世界、さらにはそれがなんとなく銀色を帯びていた世界のような記憶」から、「銀」という言葉を使ったと「あとがき」にある。
 ここに沢木耕太郎の思いがある。

 この本の基になった朝日新聞の連載は15年以上前になる。
 面白いのは、連載の最初は「銀の森へ」で、「銀の街から」は連載が90回になってから付けられたタイトルで、書籍化されたのがこの「銀の街から」が最初になる。
 そのせいで、2007年から2014年の90編のエッセイを先に読むことになる。
 多分出版する側からいえば、新しい映画を紹介したエッセイの方が読者になじみがあると踏んだのだろう。
 詳しい事情はわからないが、『銀の森へ』もまもなく出版されるようだ。

 沢木は「あとがき」の中でこうも書いている。
 「これを読んで映画館に足を運んでほしいと思ったから」と。
 確かに90編の洋画と日本映画の映画評を読んで、沢木が言おうとしていることがよくわかったのは、自分が観た映画の方だ。
 未見だとやはり沢木の思いが届きにくい。
 沢木が言おうとしていることを確認するためには、今ではDVDを借りるしか方法はない。
 それでも、この作品を観たいと思えた映画な何本もあった。
 そんな読者が一人でもいるのだから、沢木の思いは叶えられたともいえる。

 映画以上にこの本を楽しんでもらえるとすれば、やはり書き手としての沢木耕太郎の文体であろう。
 おそらくデビューしたての沢木であれば、もっと濡れた文章を書いただろうが、ここでの沢木はすっかり大人になっている。
 そんなことを思ったりしながら、それでも沢木耕太郎がいうならと、うんと昔にそうであったように沢木耕太郎という書き手を信頼している。
  
(2015/03/21 投稿)

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