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読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
(2008/12/05)
奥野宣之

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sai.wingpen  ねえ、ノート持ったの?                     矢印 bk1書評ページへ

 ベストセラーとなった『情報は一冊のノートにまとめなさい』の著者奥野宣之の第二弾である。
 前作が何故あんなに売れたのか、それにはノートを模した表紙の装丁の効果が大きかったのではないかと思っている。私たちってああいうノートを子供の頃からずっと使ってきたから、あの本自体をすごく「身近」に感じたのだと思う。
 それに手書きの書名。「国語」とか「算数」とか、子供の頃のノートの雰囲気がよく出ていた。
 そして、本の帯の「百円硬貨」のデザインも、「知的生産」という高度な情報管理術が「百円ぽっきり」で出来てしまいそうだという期待感をもたせた。
 だから、思わず手にしてしまう。
 それが前作のベストセラーの方程式だったのではないだろうか。

 今回は「読書」がテーマ。
 表紙の装丁デザインもほぼ同じ。やはり、つい、手にしてしまう雰囲気を持っている。
 しかも、「確実に頭に落とす インストール・リーディング」ってある。こういう横文字に弱い人って多いのだろうな。
 「インストール・リーディング」ってなんだ?
 「パソコンにたとえれば、ただのデータ保存ではなく、インストールするようなもの」(6頁)とあるが、なんだかわかったようなわからないような読書法だが、これはすごく重要な表現方法なのである。
 表現したいことをひとつの単語で言い切ってしまうことで情報の普及性が高まる。
 「頭のまわりに毛がいっぱい生えていて、牙が鋭くて、恐い動物だよ」っていうより「ライオンがさ」っていうだけで物事が伝わる。それと同じ。
 この本にはそういった<ネーミング方式>がほかにもあって、「ハブ本」(どんどんほかの本につながる本、という意味)とか「ねぎま式読書ノート」とか。
 但し、後者はかなり苦しいネーミングだ。「焼き鳥の<ねぎま>のように、<引用>と<感想>がひとつ置きに出てくる」(99頁)読書ノートのことなのだが、ちょっとベタベタしそう。もう少しスマートに「ゼミナール式読書ノート」みたいな方がよかったように思うが。だって、「君、いい読書ノート作ってるね」「ええ、<ねぎま式>なんですよ」というのは、ちょっと、ね。

 では、基本となる「インストール・リーディング」はどういう読書法かというと、「探書リスト作成(探す)」「指名買い(買う)」「マーキング(読む)」「読書ノート作成(記録する)」「検索テキスト作成(活用する)」という手順の極めてオーソドックスなものである。
 もちろん、前作同様、基本的には一〇〇円ノートを使った情報管理であるから、一冊でまとめるとか「低コスト」という点はここでも活用されている。
 そして、あまり肩肘張らないということが大事である。
 著者も書いているが「読書ノートは<続けること>に意味がある」(84頁)のだから、本当は本書を参考にしながら自身の読書法を考え出すのが一番いいだろう。
 「ねぎま式」にこだわる必要はない。
 「自分なりにアレンジしつつ、ぜひ継続してみてください。そして、確かな効果を感じてください。実行すれば、きっとあなたの読書生活は変わるはずです」(211頁)。
 いいこと書いている。

 そういえば、子供の頃よく母親から言われたものである。
 「ねえ、ノート持ったの?」
(2008/12/21 投稿)

プレゼント 書評こぼれ話
  「読書」というのは面白い習慣だと思います。
  本を読む人、あるいは読書が好きな人は多いと思いますが、
  本を読まない人、あるいは読書が苦手という人はもっと多いのではないでしょうか。
  その理由として、「何を読んでいいのかわからない」というのも多いかもしれません。
  この本では結構その「探す」ということに頁を割いています。
  でも、そのことを書評に全く書いていませんが。
  この本はそういうことも含めて、読書の基本が書かれています。
  剛球でもありませんし、変化球でもありません。
  まず、打てる(読める)という自信を持たせてくれる、やさしい一球です。
  
  なんだかこの「こぼれ話」の方がいい書評になりましたね。
  



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