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プレゼント 書評こぼれ話

  NHK大河ドラマ花燃ゆ」を見ていますが
  どうもあまり面白くない。
  その理由は
  歴史上の有名人が少ないということかも。
  知っているのは
  吉田松陰とか高杉晋作ぐらい、では
  あのドラマは面白くありません。
  吉田松陰が野山獄で出会った
  井川遥さんが演じた高須久子という女性が
  いましたが、
  彼女の功績は学校の授業では
  教わらない。
  これではドラマを愉しむことは
  難しい。
  今回の大河ドラマでは
  登場人物の事跡を簡単に紹介するのが
  賢明だと思います。
  または
  司馬遼太郎さんの『世に棲む日日』を
  読む。
  そういうことをしないと
  「花燃ゆ」は面白くならない。
  まあ、手っ取り早く
  今日の本、
  新海均さんの『司馬遼太郎と詩歌句を歩く』でも
  構いませんが。

  じゃあ、読もう。

司馬遼太郎と詩歌句を歩く司馬遼太郎と詩歌句を歩く
(2015/02/05)
新海均

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sai.wingpen  詩人になりたかった司馬遼太郎                   

 国民的作家・司馬遼太郎は歴史家と称されることもあるし、思想家と呼ばれることもある。
 私としては、その中に詩人という肩書きをいれたい。
 代表作のひとつ『街道をゆく』の、「「近江」というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、」という書き出しや、「空想につきあっていただきたい」という『草原の記』の書き出しの、なんと詩的な調べであることか。
 もちろん、司馬が詩人と称されることはほとんどないが、司馬の心の内には詩人であろうとする何分かの思いがあったのではないだろうか。
 この本の著者新海均もこう書いている。
 「司馬遼太郎は詩人になりたかったのかもしれないー」。

 この本は司馬が書いた歴史小説の中から、詩や短歌あるいは俳句を扱ったくだりを切り取り、かつ作品のダイジェストを紹介した、司馬作品読本である。
 明治の俳人正岡子規を主人公の一人として描いた『坂の上の雲』であれば、俳人の生涯の中で子規の句が紹介されるのは当然だが、司馬のさまざまな作品に詩歌句の引用が多いのがわかる。
 例えば、吉田松陰と高杉晋作の生涯を描いた『世に棲む日日』で、この作品のタイトルは高杉晋作の辞世の歌として詠んだ「おもしろき こともなき世を おもしろく」から採られているように、司馬自身の詩歌句に対する熱中が作品の中に随所に見られるのだ。

 この本で紹介されている司馬作品は、先に掲せた2作の他に、『燃えよ剣』『空海の風景』『義経』『箱根の坂』『竜馬がゆく』『幕末』『峠』をはじめ、短編や『街道をゆく』も紹介されている。
 もちろん司馬の作品はこれにとどまらない。
 こういう趣向で司馬の山脈のような作品群をたどるのもいい。
 一里塚のようにして、詩歌句に出会うことがあるかもしれない。

 それにしても幕末の志士たちの、なんと歌好きなことか。
 彼らにとっては歌を詠むことは日常的な教養であったのだろう。
 司馬は彼らの詩歌句を引用しながら、現代人の教養のなさを嘆くこともあったにちがいない。
  
(2015/03/30 投稿)

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