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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  草壁焔太さん編の
  『ホンネの五行歌』も
  書評サイト「本が好き!」からの
  献本です。
  書評ではあまり過激な歌の紹介は
  できなかったのですが
  「ホンネ」とあるように
  結構ドキッとする作品も
  あります。
  それにしても
  女性の感性というのは
  素晴らしい。
  男性が鈍感すぎるのか
  しれませんが。
  五行歌というのは
  聞いたことがありような
  ないような
  短詩の形式ですが
  せっかくだから
  女性だけでなく
  男性の作品も
  読みたかった。

  じゃあ、読もう。

   

sai.wingpen  あなたも詠える五行歌                   

 この国には古えから続く、短詩の歴史がある。
 短歌であり、俳句である。その人気は現代へと続く。
 五行歌も短詩の系統であるが、作歌の縛りはほとんどない。
 本書は五行歌の教則本であるとともに、参考歌が数多く収録されている。まず、初めに五行歌とはどういうものかを頭に入れてから読むのがいい。
 五行歌には五つのルールがあるが、それも緩やかだ。
 例えば、「五行で書く」というルールの横に「例外として、四行、六行も認める」なんてあったりする。一行は一息で読める「程度」。この「程度」も緩い。
 全音数についても制限はない。おおよそ、29.5文字だという。
 これ以外の「制約」がない、というのも五つのルールのうちの一つだ。
 つまり、五行歌は、自分の感じたままに詠むことができる創作なのだ。

 では、その五行歌で女性たちはどのような思いを吐露しているのか。
 例えば、「叱りすぎたと/母は/自分を/叱りながら/眠るのよ」という作品がある。実によくわかる情景だ。俳句であれば、これほどストレートに描かれることはないだろう。短歌であれば、もう少しドラマがはいるかもしれない。
 しかし、これなら書けると思う読者も多くいるだろう。
 それが五行歌の魅力といっていい。
 もう一首、「おお!/おいしそうな/煮物だこと/でも私はいらないからネ/姑の一言」。これなども目にしやすい光景だが、これを五行に切り取る力は相当なものだ。
 おそらく、作者はそういう言葉を実際に耳にしたのだろうが、それを五行歌として残す時、やはりかなりの時間を要した気がする。
 誰にでも出来そうで、実はそこに創作の知恵と根気が必要なのだ。
 五行歌を難しいといっているのではない。
 それが創作である限り、どのような型式であれ、生の感情のまま差し出すことはできない。

 まだまだ五行歌という文芸は広く知られているわけではない。
 けれど、この本で五行歌に少しでも魅力を感じたならば、そっと寝る前にでもつぶやいてみたらいいだろう。
 制約があるとすれば、睡魔だけかもしれない。
  
(2015/06/04 投稿)

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