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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  くせさなえさんの『ゆびたこ』を
  見つけた時、
  読みたいと思った。
  なぜなら、
  書評にも書いたように
  私の長女にもこの「ゆびたこ」が
  あったからだ。
  長女に「ゆびたこ」があった時
  この絵本はまだ描かれていなかった。
  でも、もし、
  長女に「ゆびたこ」があった時に
  この絵本があっても
  読んだかどうかわからない。
  まして、
  「ゆびたこ」ができた長女には
  読ませなかっただろう。
  すっかり成長したから
  平常な気持ちで読めるので
  「ゆびたこ」ができた当時は
  結構真剣に
  対策を考えたものだ。
  そんなことを思い出しながら
  この絵本を読んだ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  長女の「ゆびたこ」                   

 長女にも「ゆびたこ」があった。
 「ゆびたこ」というのは、ゆびしゃぶりがやめられなくてできる「たこ」のことだ。
 長女のゆびしゃぶりが始まったのは、妹である次女が生まれてから。寝る間際などはずっとしゃぶっていた。
 この絵本の主人公はもうすぐ小学校にはいる女の子。おねえちゃんがいる、妹の方。
 お父さんに説教されたり、お母さんに包帯まかれたり、おねえちゃんにわさびを塗られたりしても、ゆびしゃぶりが治らない。
 長女にも、包帯をまいたり、わさびを塗ったりした。それでも治らない。しまいには、布団にもぐって、「ちゅうちゅう」と吸うようになった。
 本人にすれば、よくないということの自覚があったのだろう。ゆびしゃぶりをしたら、また叱られるとも思っていたにちがいない。
 ある日、長女の親指に「ゆびたこ」ができた。ちょうど、この絵本の女の子のように。

 長女も「ゆびたこ」を話をしたのだろうか。
 「ゆびたこ」が「すってくれってばー!」とねだっても、「すわへん」と、女の子のようにがまんしたのだろうか。
 女の子が想像したように、いつか「ゆびたこ」が自分の体よりも大きくなることなんか思っただろうか。
 絵本の女の子は、「ゆびたこ」の誘惑にも恐怖にもマケズに、じっとがまんをする。
 そして、無事、小学校の入学式までには「ゆびたこ」を消してしまう。
 長女の場合は、小学校にはいってもゆびしゃぶりの習慣はなくならなかったし、「ゆびたこ」は消えなかった。
 あれからたくさんの時間が過ぎて、長女のゆびしゃぶりは自然となくなった。「ゆびたこ」も多分、今はない。
 長女の指をしげしげと見ることもなくなったから、実際に消えたのかどうかは確認しようもないが、多分ない。
 きっとゆびしゃぶりの習慣は成長するにしたがってなくなるのだろう。
 「ゆびたこ」がいなくなるのは、成長の証しだ。

 この絵本は2013年の作品だが、くせさなえさんの絵はどこか昭和風だ。
 きっと今の女の子はもう少し洒落ているかもしれないが、その絵の雰囲気が「ゆびたこ」には似合っている。
 長女にこの絵本を読ませたいが、きっと嫌がるだろうから、それはしない。
  
(2015/07/05 投稿)

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