プレゼント 書評こぼれ話

  昨日は
  小宮一慶さんの『一流の人は本気で怒る』を
  紹介しましたが、
  今日は「気配り」ということで
  横浜市長林文子さんの
  『ちょっとした“気配り”で仕事も人間関係もラクになる!』を
  紹介します。
  以前林文子さんには
  仕事の関係で講演をお願いしたことが
  あります。
  その時林文子さんは
  今日の聴衆はどんな年齢の人ですか
  男性が多いの、女性が多いのと
  細かく聞かれました。
  聴衆によって
  話の内容や声の調子を
  変えるのだそうです。
  さすがプロですね。
  この時の講演、もちろん盛り上がりました。
  林文子さんは覚えているかな。

  じゃあ、読もう。

  
sai.wingpen  偉大な「おばちゃん」                   

 横浜市長林文子。本書の著者である。林氏の経歴は本書の著者履歴にある。1946年東京生まれ。高校卒業後、数社のセールスレディを経て、BMW東京のトップセールスに昇りつめる。その手腕を買われ、経営に参画。2005年に経営破綻した大手流通業のダイエーの舵取りを任される。もっともさすがの林氏をもってしてもダイエーは浮上することはなかった。さすがに忸怩たる思いはあったのだろう、本書にはその当時のことは書かれていない。
 しかし、林氏にとって全国規模のダイエーのCEOは大きな布石になったのだろう。ダイエーを退いたあと、いくつかの経営に携わって、2009年横浜市長となる。
 ダイエーは浮上しなかったが、林氏は大きなものを手にいれたのではないだろうか。

 林氏の話は人を魅了する。林氏の話に目の色を変えて耳を傾ける人は多い。特に女性、年齢を重ねた女性だけでなく、若い女性も林氏の話に夢中になる。
 何故なら、林氏の語るエピソードに男性に虐げられていた頃の話があるからだ。男女雇用機会均等法が施行されても、実際の仕事の現場では女性の地位はまだまだ低い。そんな場にいる彼女たちにとって、林氏の話は共感できることが多い。
 林氏はそういう点では「人たらし」だろう。本書では「気配り」と書かれているが、「人たらし」の極意書なのかもしれない。もっとも、そう書かないところが、林氏らしいともいえる。

 林氏は「気配りとは、相手の立場に立ち、相手が「してほしい」ことをしてさしあげる気づかい」と書く。
 そういえば、「人たらし」で有名な豊臣秀吉の若い頃の逸話で、織田信長のぞうりを懐で温めたというものがあれば、あれなどはまさに「気配り」の最たるものだ。
 そして、林氏は「大切なのは、その人に関心をもつこと」とも記しているが、特に上司であれば部下への関心がその人のモチベーションを高めることを知っておくべきだろう。
 林氏には天性として備わっている素養なような気がする。

 林氏が今後どのように活躍の場を広げていくかわからないが、きっと林氏の「気配り」術は変わらないだろう。
 なぜなら、林氏は偉大な「おばちゃん」そのものだから。
  
(2015/08/19 投稿)

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