09/29/2015 ロスジェネの逆襲(池井戸 潤):書評「爽快な読書」
書評こぼれ話
今日紹介するのは
池井戸潤さんの『ロスジェネの逆襲』。
半沢直樹シリーズの3作目です。
やっと文春文庫化されて
読み終えました。
相変わらず痛快爽快で
読み始めたらとまりませんでした。
書評に半沢直樹のセリフを
紹介していますが
あれにはあとがあって、こう続きます。
会社の大小なんて関係がない。知名度も。
オレたちが追及すべきは看板じゃなく、中味だ。
かっこいいですよね、半沢直樹。
『下町ロケット』がドラマ化されることも
書きましたが、
こちらは10月18日の日曜から
TBS系でスタート。
主演は阿部寛さんと土屋太鳳さん。
「まれ」が終了したばかりで
さっそく土屋太鳳さん活躍ですね。
楽しみにしています。
じゃあ、読もう。
爽快な読書
「半沢直樹」がテレビで大ブレイクしたのが2年前の2013年。
もうそんなになるのかと思ってしまうが、それも当然でその後も池井戸潤原作のドラマが続々と放映されている。今秋には直木賞を受賞した『下町ロケット』も放映される。
池井戸潤の作品がドラマ化されるには理由があるはずだ。それはどんでん返しに次ぐどんでん返しの、エンターテインメントの面白さが連続ドラマにあっているからだろう。
それを証明したのが、「半沢直樹」シリーズではないだろうか。
ドラマの場合であれば、次はどうなると期待しても次週まで待たなければいけないが、原作であれば待つ必要はない。
一気に読んでしまえる。実際この作品は一気に読んでしまった。
とまらない面白さなのだ。
この作品は2012年に単行本化されている。それから3年。
最近の文庫化のスピードでいえば、遅い方だ。それだけ、単行本でしっかり売れて、読まれたということだろう。ドラマでブレイクして、その時にドラマ化されなかったこのシリーズ3作めまで読んだ人も多かったのではないだろうか。
だから、放映終了後、多くの人がその続編の制作を願ったのだろう。
ストーリーはシリーズ2巻めとなる『オレたち花のバブル組』の最後で子会社の証券会社へ出向となった半沢直樹の活躍を描いたもので、すでに刊行されているシリーズ4作めの『銀翼のイカロス』を読んだ人にはわかることだが、果たして半沢は銀行本店に戻ることができるだろうか。
このあたりは読んでいない人のために書くことをひかえておこう。
シリーズ2巻めまでのタイトルに「バブル」と表記されていたように、半沢直樹はバブル期の就職好景気に銀行に入行している。そして、この作品では、次の世代、バブルがはじけて就職氷河期に苦労して社会に出たロスト・ジェネレーション世代、つまりロスジェネ世代の若者たちがでてくる。
世代論でいえば、いつだって先輩世代は後輩世代に文句をいい、後輩たちはなんとも悔しい思いをする、それの繰り返しになる。
半沢直樹はそういう世代論を超えたところにいるから、下の世代にとっても支持されている。
「全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ」。
半沢の言葉がいいではないか。
(2015/09/29 投稿)
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レビュープラス
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池井戸潤さんの『ロスジェネの逆襲』。
半沢直樹シリーズの3作目です。
やっと文春文庫化されて
読み終えました。
相変わらず痛快爽快で
読み始めたらとまりませんでした。
書評に半沢直樹のセリフを
紹介していますが
あれにはあとがあって、こう続きます。
会社の大小なんて関係がない。知名度も。
オレたちが追及すべきは看板じゃなく、中味だ。
かっこいいですよね、半沢直樹。
『下町ロケット』がドラマ化されることも
書きましたが、
こちらは10月18日の日曜から
TBS系でスタート。
主演は阿部寛さんと土屋太鳳さん。
「まれ」が終了したばかりで
さっそく土屋太鳳さん活躍ですね。
楽しみにしています。
じゃあ、読もう。
爽快な読書
「半沢直樹」がテレビで大ブレイクしたのが2年前の2013年。
もうそんなになるのかと思ってしまうが、それも当然でその後も池井戸潤原作のドラマが続々と放映されている。今秋には直木賞を受賞した『下町ロケット』も放映される。
池井戸潤の作品がドラマ化されるには理由があるはずだ。それはどんでん返しに次ぐどんでん返しの、エンターテインメントの面白さが連続ドラマにあっているからだろう。
それを証明したのが、「半沢直樹」シリーズではないだろうか。
ドラマの場合であれば、次はどうなると期待しても次週まで待たなければいけないが、原作であれば待つ必要はない。
一気に読んでしまえる。実際この作品は一気に読んでしまった。
とまらない面白さなのだ。
この作品は2012年に単行本化されている。それから3年。
最近の文庫化のスピードでいえば、遅い方だ。それだけ、単行本でしっかり売れて、読まれたということだろう。ドラマでブレイクして、その時にドラマ化されなかったこのシリーズ3作めまで読んだ人も多かったのではないだろうか。
だから、放映終了後、多くの人がその続編の制作を願ったのだろう。
ストーリーはシリーズ2巻めとなる『オレたち花のバブル組』の最後で子会社の証券会社へ出向となった半沢直樹の活躍を描いたもので、すでに刊行されているシリーズ4作めの『銀翼のイカロス』を読んだ人にはわかることだが、果たして半沢は銀行本店に戻ることができるだろうか。
このあたりは読んでいない人のために書くことをひかえておこう。
シリーズ2巻めまでのタイトルに「バブル」と表記されていたように、半沢直樹はバブル期の就職好景気に銀行に入行している。そして、この作品では、次の世代、バブルがはじけて就職氷河期に苦労して社会に出たロスト・ジェネレーション世代、つまりロスジェネ世代の若者たちがでてくる。
世代論でいえば、いつだって先輩世代は後輩世代に文句をいい、後輩たちはなんとも悔しい思いをする、それの繰り返しになる。
半沢直樹はそういう世代論を超えたところにいるから、下の世代にとっても支持されている。
「全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ」。
半沢の言葉がいいではないか。
(2015/09/29 投稿)
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