プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介するのは
  似鳥昭雄さんの『運は創るもの』。
  2015年4月に
  日本経済新聞の「私の履歴書」の連載されたものの
  単行本化です。
  このタイトルについて
  似鳥昭雄さんはこう書いている。

    運は、それまでの人間付き合い、失敗や挫折、リスクが大きい事業への挑戦など、
    深くて、長い、厳しい経験から醸成される

  さすが名経営者の言いことは違うと
  いいたいところだが、
  なになに
  似鳥昭雄さんが若い頃にしてきたことをみれば
  誰にでも運はあるんだと思います。
  それをきちんと
  自分の身の内でできるかどうかだけ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  お、ねだん以上。                   

 日本経済新聞朝刊の「私の履歴書」は人気コラムだ。
 政治家、経済人、文化人、芸能人、ジャンルはさまざまであるが時代を極めた人たちが自身の半生を語るのであるから、面白くないはずがない。
 最近では、本書のもとになった「お、ねだん以上。」のニトリホールディングス社長似鳥昭雄さんの「履歴書」が抜群に面白かった。
 連載が2015年4月、毎朝の新聞を開くのが楽しみだったくらいだ。

 似鳥氏の「履歴書」が面白かったのには理由がある。
 優等生でなかったことだ。いや、そんな言葉以上に「ヤクザ」な生き方が従来の経済人にはない破天荒さを醸し出していた。
 かつて「私の履歴書」を執筆した経済人の中でも、なかなかこういう人はいない。
 そんな生き方は商売を始めてからも続く。70年代前半あたりだ。
 「エアドーム店騒動」とタイトルがついている章などはその最たるもので、雪の重みで開店初日には店が消えていたというエピソードは何度読んでも面白い。
 おそらく一番面白がっているのが似鳥氏なのではないか。

 ところが、ニトリが成長していく頃から似鳥氏の書く内容もまっとうな経営者の言葉になっていくから不思議なものだ。
 こういう「履歴書」を読むと、会社も若いというのは何をしても生き生きとしているし、面白いというのがよくわかる。その点では、人生と変わらない。
 若いから何をしてもいいかといえばそんなことはない。けれど、若さゆえに許されることも多いし、そこから学んでいくこともたくさんある。
 先の「エアドーム店騒動」にしても、今のニトリなら許されないだろう。
 そういう若い勢いが規模の拡大には必要なのだ。

 しかし、こういう破天荒な経営者も少なくなったかもしれない。
 この「履歴書」を読んでニトリが嫌になった読者は少ないのではないだろうか。むしろ、ニトリがもっと親しみやすくなったと感じる読者は多いのではないかと思う。
 特にニトリのような流通業の場合、お客様が多様な感情をもった人だからこそ、似鳥氏のような生き方が似合いそうな気がする。
 まさに「お、ねだん以上。」の「履歴書」だ。
  
(2015/10/06 投稿)

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