プレゼント 書評こぼれ話

  昨日、村上春樹さんの
  『職業としての小説家』という本を
  紹介しましたが、
  小説家というのは
  フリーランスですよね。
  みんなわかっていますから
  フリー小説家とはいいません。
  村上春樹さんの本にも書かれていましたが
  何時に起きようが自由です。
  村上春樹さんはそのあたりかなりストイックですね。
  毎日原稿は10枚書くのだとか
  健康管理のためのランニングだとか。
  ああいう本を読むと
  フリーランスもいいなぁと
  思いますよね。
  そこで今日は
  川井龍介さんの『フリーランスで生きるということ』という本を
  紹介します。
  小説家にしてもフリーランサーにしても
  誰かに雇われるという働き方ではありません。
  だからといって
  仕事となると
  委託側注文側がいます。
  たった一人で何もかも、
  なんていうのは難しいでしょうね、やっぱり。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  傭兵がんばる                   

 「ちくまプリマー新書」は「プリマー(入門書)」という名前の通り、若い人たち向けに編まれている。
 その中の一冊として書かれたこの作品では、多様な働き方のひとつとしての「フリーランス」と採りあげている。
 著者は自身毎日新聞という組織で働いた経験を持つ、フリーライターの川井龍介氏。
 川井氏は若い人向けに丁寧に「フリーランス」という「働き方」を説明していく。
 例えば、その語源。「フリーランス」は英語表記すれば「free lance」となるが、「傭兵」という意味があるという。つまり特定の王に仕えるのではなく、戦いに応じて、自分の能力で生きていった兵士のことなのだそうだ。
 そもそも「フリー」には「自由」という意味があるから、「フリーランス」という「働き方」が自由きままで良さそうに感じるだろうが、もちろん良い面もたくさんあるが、川井氏は「仕事をする際に自由なスタイルで何でもできるということではなく、どうするかを決める権限が基本的に自分にある」ことだという。
 これは案外難しい選択である。

 定年になって組織を離れるということは「自由」になることではない。これからの生き方を自分が決めるということだ。目標地を決めるのも自分、レールを敷くのも自分。電車を動かすのも自分なのである。何もしないという選択もある。
 そういう選択も含めて、すべて自分で決めないといけない。
 「フリーランス」という「働き方」はそれと同じだ。

 この本で説明されている「フリーランス」は私たちが想像する範囲よりも広くとられている。どちらかといえば、「自営業」に含まれるものもある。
 組織に使われているか、そうではないか。この本では後者を「フリーランス」として説明している。
 だから、名乗るのは自由だという。会社だってそうだ。赤字であろうが不正なことをしていても、どこそこの会社で働いていると名乗るのであるから、「フリーランス」はこれからこういう「働き方」としますという宣言のようかもしれない。

 税金のこと健康保険のこと年金のこと、「フリーランス」ならではの事象があることもこの本では説明していく。
 若い読者だけでなく、会社を辞めて「自由」になりたいと思っている人にも、役立つ一冊だ。
  
(2015/11/06 投稿)

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