FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介するのは
  勢古浩爾さんの『定年後7年目のリアル』。
  この本に先立って
  『定年後のリアル』という本が出ていて、
  これはその後の報告ということになるのですが
  先の本を読んだ読者からすれば、
  あれから5年経ってどうなの?って
  気持ちについなってしまうもの。
  うまいなぁ、これって。
  まさか「定年後10年目」とか「定年後15年目」なんて
  シリーズ化されていくのだろうかと
  冗談っぽく思っていたら、
  今度は『定年後に読みたい文庫100冊』っていう本が
  出たようです。
  そうきましたか。
  今日の書評はかなり辛口ですね。
  まあ私とすれば、
  本編とこの続編でいいかなっていう感じ。
  定年後に読みたい文庫なら
  新潮文庫の100冊もあれば
  十分だし。

  じゃあ、読もう。



sai.wingpen  人それぞれのリアル                   

 著者の勢古浩爾さんが『定年後のリアル』というつれづれ文を書いたのは定年後2年。それから5年経って、つまりは定年後7年目、勢古さんの生活が変わったのか変わらなかったのかをこれまたつれづれに綴ったのが、本書。
 結論からいえば、何ひとつ変わっていない。「多少は考え、読み、観てきた」そうだが、「なにもない」生活を謳歌しているようだ。
 自分の好き嫌いだけを基準に生きているという。「勤めそれ自体がない。朝、起きなくてよく、満員電車に揉まれることもなく、先の見えない会社の行く先に悩むことはなくなった」そうだ。
 それは結構なことだ、というしかない。
 そういう「定年後」もあるだろう、自由に生きて楽しそう、でもなんだかしっくり来ないのだ。

 勢古さんのいう、「じつにささやかな」希望をあげてみよう。
 年二回の小旅行。時に都心に出て知人とランチの四方山話。元の会社の先輩との旧交。
 これが、「ささやか」なのだろうか。
 しかも、こう続く。「年に一、二回本が出ることもある」。
 勢古さん、何か勘違いしてませんか。本が年に一、二回もでて、それが「ささやか」ですか。
 雇用延長制度を活用して「定年後」も働いている人たちって、雇用形態は一年契約の有期雇用だし、つまりは切られてしまうことに汲々として、仕事は変わらないのに給料は半減、それでも働かないといけない人はたくさんいるのに、自分の希望は「ささやか」だからとほんわか生きているのはどうなのかしらん。
 それは他人の生き方だからそれで構わない。
 しかし、勢古さんのいう「リアル」って普通の人ならとってもあこがれるレベルじゃないですか。

 前作の『定年後のリアル』にしたって結構読まれたはずだから、雇用延長で仕方なく働いている人の年収ぐらいは、あるいはそれ以上か、収入はあったのではないでしょうか。
 「ささやかな」人生って、多分勢古さんのような生き方ではないような気がする。
 もっともそんなことの比較をしても仕方がないのだが。
 だって、「リアル」ってその人それぞれだけのものだから。
  
(2015/11/13 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/2640-ea7fd394