プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介するのは
  岡田尊司さんの『きょうだいコンプレックス』。
  岡田尊司さんといえば
  『愛着障害』を書かれた精神科医の先生。
  『愛着障害』はこのブログでも紹介していますので
  検索してみて下さい。
  この本にはさまざまな事例が出ていますが
  面白かったものをひとつ。
  それは村上春樹さんの事例。
  村上春樹さんは一人っ子なんですが
  「他者と深く親密なつながりを避けるだけでなく、
  責任を負うことや傷つくことを避ける傾向
」という
  「回避性」があるというもの。
  なんだか当たっていそう。
  まあこの本は八卦の本ではないので
  あくまでも心理学的な見地から。
  長男長女の人、
  末っ子の人、
  それぞれにコンプレックスはあると思いますが、
  どうです、一度、その謎を解いてみては。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  きょうだいは他人?                   

 三人兄弟の真ん中である。
 どんな性格かというと、本書によれば、「一番の地位を争うのではなく、一番の者に従属することで無用の摩擦を避け、分相応の分け前を堅実に確保しようとする」したたかさを持っているようだ。
 この本はそういった「生まれ順の心理」についても書かれているが、もちろんそれだけではない。「きょうだいは他人の始まり」と巷間言われているように、きょうだいゆえのコンプレックスを解明しようとした一冊である。
 私の場合も兄が優秀であったから、小学中学時代は先生にもよく比較されたものだ。今から思えば、子供を教育する立場であった先生もひどいことを言ったものだ。いくら励まそうという思いがあったにしろ、比べられることでめげる子供もいるだろうに。
 一人っ子ではないから、比べられること、あるいは愛情のかけ方がちがうことも出てくるだろう。

 本書の著者岡田尊司氏は、「「良い子」と「悪い子」を作っているのは、実は親」と説明している。「きょうだい間に差異や確執を生む要因として、生まれ順や年齢差にも増して重要な要因は、母親がその子の世話にどれほど没頭したか」だという。
 これは岡田氏の話題になった『愛着障害』とも関係してくるもので、いま「きょうだいコンプレックス」に悩んでいる人というより、まさにこれから育児を行うという人には知っておいて欲しい内容である。なぜなら、そのことがのちのちに問題を大きくさせるのであるから。

 私の場合であれば、優秀な兄と比べられてどうして生きようかと思ったかというと、兄が好きな世界には近づかなかったとなる。それはそれで正しかったのだろう。この本にはこう書かれている。
 「人間が活躍するためには、活躍の場というものが必要」だが、時に他のきょうだいがそのスペースを塞いでいることがある。スペースを空けてあげると、生き生きとするのだという。
 よく上の子が医学部に行ったから下の子もということがある。下の子にとって窮屈であることは間違いない。
 きょうだい間のさまざまな問題もそういう点を考慮していけば、避けられるのではないだろうか。
  
(2015/11/18 投稿)

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