プレゼント 書評こぼれ話

  今NHK朝の連続テレビ小説あさが来た」に
  完全にはまっています。
  今日はその「原案」となった
  古川智映子さんの
  『小説土佐堀川 広岡浅子の生涯』を
  紹介します。
  この小説も、ドラマも、
  俳優さんたちもいいのですが
  ドラマ主題歌もいいですね。
  AKB48が歌う「365日の紙飛行機」。
  秋元康さんが作詞です。
  その歌詞がまたいいんです。

    朝の空を見上げて 今日という一日が
      笑顔でいられるように そっとお願いした

  出だしからいいでしょ?
  実はテレビでは流れていないのですが
  中盤にこんな歌詞もあります。

    その距離を競うより
      どう飛んだのか どこを飛んだのか
      それが一番大切なんだ

  いやあ、完全に「びっくりぽん」です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  びっくりぽん                   

 NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」が好評だ。
 その冒頭、「原案」としてクレジットされているのが、この小説である。
 ドラマを観てこの小説を読むと、色々な点で違うので(だから「原案」となっているのだが)とまどうかもしれない。けれど、そういうことをわかった上で読むと、なかなか面白い。
 ドラマがこれからどう展開していくか、観るまでお楽しみという人は、ドラマが終わるまで辛抱するしかない。もっとも、今はモデルとなった広岡浅子さんの関連本がたくさん売られているから、彼女がどんな人かは結構知られている。

 それにしてもこれほどの立身出世の女性はここまであまり知られていなかったのはどうしてだろう。
 三井財閥に生まれ、大阪の両替屋に嫁いでからは傾きかけた家を守って石炭、銀行、それと日本女子大の創立に関わり、大同生命という大会社までも興した女性だというのに。
 そもそもこの小説は1988年に初版が刊行されている。今から27年前だ。そのあとラジオドラマ(!)や舞台化はされたそうだが、ここまでブームになることはなかった。
 それがここにきて、一気に大ブーム。
 さすがNHKの力はすごいということになるのだろうが、この原作をさぐりあてた人がえらい。
 これだけの人生を生きた女性だけあって、ドラマとして面白い。

 この小説では広岡浅子が嫁いだ加島屋(ドラマでは加野屋)の家のそばにあった土佐堀川をタイトルにしているが、ドラマでは浅子から「あさが来た」と、これも朝の連続テレビ小説向きになっている。
 そもそも作者の古川と広岡浅子の出会いは偶然である。女性の生き方に関心のあった古川が高群逸枝の『日本女性人名辞書』にあったわずか14行ばかりの記載に興味をもったことが始まりだという。
 潮文庫版の「あとがき」に古川自身が綴っている。

 広岡浅子の座右の銘が「九転十起」。よくいわれる「七転八起」よりも回数が多い。それだけ浅子の人生が起伏にとんだものだったということだ。
 古川もまた「九転十起」を味わっているかもしれないが、今はまさに「びっくりぽん」なのではないか。
  
(2015/11/17 投稿)

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