プレゼント 書評こぼれ話

  一概に絵本といっても
  その世界はとてつもなく広い。
  昔話もあれば現代ものもあるし
  日本の絵本もあれば海外のものもあります。
  しかけ絵本というのは
  海外にもあって
  それはそれはよく出来ています。
  今日紹介する
  エルヴェ・テュレさんの『まるまるまるのほん』は
  しかけ絵本ではありませんが
  とってもよくできた
  遊ぶ絵本です。
  しかも、出てくるのは「まる」だけ。
  それでこれだけ遊べるのですから
  いやあ、まいりました。
  男の子でも女の子でも大丈夫。
  この絵本は
  世界につながっている一冊です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本で遊ぼう                   

 「本は大切にあつかいなさいよ」、そんな小言を子どもたちに言ったことはありませんか。
 でも、お願いですから、この絵本に限ってはそう言わないで下さい。
 むしろ、「本全部を使って遊んでいいよ」と言ってあげてください。子どもたちにこの絵本を渡した瞬間、子どもたちは身体いっぱい使って、この本と遊ぶにちがいありません。
 押したり、揺すったり、立てたり・・・。
 でも、驚かないで。それでいいのです、この絵本はそういう作品なのですから。

 そもそもこの絵本には「これは、よむほんでは ありません」と、はっきり書かれています。
 本だから「読む」もの、というのは誰が考えたのでしょうね。
 本はもっと自由でいいのではないでしょうか。
 この絵本では「まるで いきているような」、黄や赤や青の「まるを つかって あそぶ」ようにできています。
 遊ぶ? 絵本で遊ぶ? そうです。絵本で遊ぶのです。
 少し遊んでみませんか。
 白いページに黄色いまるがひとつ。「きいろいまるを おして つぎへ いこう」と書かれています。
 さっそく、黄色いまるをおして、次のページをひらくと、あれれ、黄色いまるが二つに。
 これって、おとなの人たちが夢中になっているスマホみたいですね。
 指一本で世界が変わっていく。

 もっとページをひらいていきましょう。
 左のページに黄や赤や青のまるがかたまっています。「みぎに かたむけたら・・・? やってみる?」と書かれています。もちろん、やってみます。右に傾けて、ページをひらくと、あらら、黄や赤や青のまるは右のページにうつっています。

 この絵本はただ単にページをひらくものではありません。
 絵本全部で遊ぶ本なんです。
 そして、大きな世界を感じる絵本なんです。だって、子どもたちの手の中にあるこの絵本は生きているのですから。
 フランスの絵本作家エルヴェ・テュレに日本の詩人の谷川俊太郎さんが訳した、これは「あそびのほん」です。
 遊ぶって世界を知る、最初の一歩ですもの。
  
(2015/12/06 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/2659-d24abe01