12/22/2015 少しかしこくなれる野菜の話(藤田 智・監修):書評「奥が深いゾ、野菜の世界」

今日は冬至。
柚子湯にはいったりしてますか。
柚子湯に入ると
無病息災でいられるとか。
柚子風呂に浸す五体の蝶番 川崎 展宏
冬至にかぼちゃを食べますが
どうしてだと思います?
そこで調べました。
冬至に「ん」がつくものを食べると
「運」が呼びこまれるのだそうです。
かぼちゃに「ん」がついてないと思ったでしょ。
でも、かぼちゃは「南瓜(なんきん)」といいますよね。
ほら、ちゃんと「ん」がついています。
しかも、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので
風邪防止にもなるのです。
そこで、
冬至にかぼちゃとなったわけです。
今日紹介するのは
野菜の雑学が学べる本、
『少しかしこくなれる野菜の話』です。
NHKEテレの「やさいの時間」の
藤田智先生が監修してします。
じゃあ、読もう。

ひとくちに野菜といっても種類はさまざまだ。
そもそも八百屋って呼ばれるようになったのは「青物屋」と言い方が転じたという説や数多くのものを売っているからという説がある通り、野菜の種類は多い。
メロンとかスイカとか果物なのにどうして八百屋さんで売っているのか。メロンとかは「果実的野菜」という区分にはいるらしい。逆に「野菜的果実」っていうのはスダチとかユズがはいる。
さまざまな野菜の、えーというようなエピソードを楽しいイラストで紹介しているこの本によると、野菜とは「新鮮な状態で、主に副食として利用される食用の草本植物の総称」とある。
「草本植物」とは「地上に出ている部分が柔らかく木ではない植物」のこと。
実はキノコや山菜は野菜には分類されないそうだ。この本ではキノコたちのことも載っているが。
この本を監修しているのがNHKEテレ「やさいの時間」でおなじみの藤田智先生。
ちょっとおしゃまな先生の姿をテレビでみかけた人も多いだろう。
先生の話を聞いていると、菜園づくりも楽しくなってくるから不思議だ。そんな先生が監修しているからなのか、この本もなんとも楽しい。
知っているだけで、食事もすすむこと間違いない。
どんなことが載っているかというと、例えばカブ。あの形状からしてダイコンの仲間だと思ってしまうが実がコマツナの仲間だということやキャベツの仲間が意外に多いといったようなこと。ちなみにキャベツの仲間にはブロッコリーやカリフラワー、スティックセニョールもはいるらしい。
私は小さな菜園での畑仕事を趣味にしているが、キャベツとスティックセニョールを同じ畝で育てているが、それにはこういう訳があったのだ。親類は大切にした方がいい。
実際に自分の手で野菜を栽培すると、スーパーや八百屋ではわからなかったことも見えてくる。
その代表がこの夏栽培したキュウリだった。出来立てのキュウリは素手で採るのが大変なほどトゲが鋭い。これは外敵から身を守るためのもの。
ところが今やスーパーなどで販売されているキュウリにはほとんどトゲがない。私たち人間の都合で品種改良されたのだとか。
野菜の世界の奥は深いのだ。
(2015/12/22 投稿)

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