プレゼント 書評こぼれ話

  下半期のドラマの中でも
  好成績をおさめているのが
  TBS日曜劇場下町ロケット」。
  観てますか?
  私は、「半沢直樹」以来
  池井戸潤さんの原作ドラマは
  ほとんど見ていますが
  このドラマもいいですね。
  主演の阿部寛さんが熱演されています。
  このドラマは
  池井戸潤さんの直木賞受賞作下町ロケット』と
  その続編である
  『下町ロケット2 ガウディ計画』が
  原作になっていて
  放映と同時に
  この本が出版されました。
  ドラマも好調だし、
  この『下町ロケット2 ガウディ計画』の本も
  売れています。
  今日の書評タイトルは
  今年の流行語大賞に入賞した
  とにかく明るい安村さん
  「安心して下さい 穿いてますよ」の
  もじり。
  わかりました?
  そういえば、
  今年の漢字が「」に決まりましたが、
  とにかく明るい安村さんの効果大ですね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  安心して下さい ネタバレしてませんよ                   

 TBSの日曜劇場「下町ロケット」が面白い。
 この時間帯では同じ池井戸潤の「半沢直樹」シリーズが好評で、そのあとには「ルーズヴェルト・ゲーム」、そして今回満を持しての直木賞受賞作でもある「下町ロケット」である。
 2011年に第145回直木賞を受賞した作品とこの本、「ガウディ計画」がドラマの原作になっている。
 受賞作では下町の小さな中小企業佃製作所のロケットの部品の供給をめぐって圧倒的に面白かった。続編となるこの作品は、その面白さをどこまで維持できるかであるが、前作に劣らずハラハラドキドキだし、感動もそのまま。さすが池井戸潤というしかない。

 物語は前作のロケット打ち上げ成功から数年後の佃製作所に舞い込んだ医療機器の部品供給の依頼から始まる。ロケットから医療機器、主人公の佃航平は新たな挑戦を始める。
 そんな航平に対して反旗を翻す工員が出るのは前作と同じだが、ほとんどの従業員はロケット部品の成功から航平の経営スタンスに賛同している。
 おのずと主人公の葛藤は外部の人間との対立となっていく。
 一人はNASA帰りを標ぼうしているサヤマ製作所の椎名社長、もう一人は心臓外科の権威貴船教授である。前作で佃製作所側に立った帝国重工の財前部長は外から航平たちを支えるが、財前にも敵を配置し、そう簡単には航平たちの挑戦は成功していかない。
 ドラマが放送中で原作を読むのはどうかとためらいがなかったわけではないが、もちろん原作を読むことでどう決着していくかわかってしまったが、映像と活字の面白さはまた別で、そのことに問題はなかった。むしろ、すっきりしたというのが本音だ。

 原作では組織の中に生きる人間についてたびたび言及がある。「出世が、結果ではなく目的になってしまった人間ってのは、本来、何が大切なのかわからなくなってしまう」といったことや求められる利益や功績で自分の本当の夢を失っていく姿など、サラリーマンにとって池井戸の世界はやはり身につまされるだろう。
 だから、「下町ロケット」は面白いといえる。ここに描かれているのは、まさしく自分が持っていた夢に違いない。
  
(2015/12/17 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/2674-70bfbe61