プレゼント 書評こぼれ話

  今年にはいって
  いい本ばかり紹介できて
  こういうサイトを運営している人間としては
  うれしい限り。
  今日の一冊もいいですよ。
  おせちや正月料理にも飽きて
  もう普段どおりの食事をされているでしょうが
  今日の平松洋子さんの
  『味なメニュー』を読めば
  もうたまらなくなるのでは。
  平松洋子さんの文章に誘われて
  絶品グルメ行脚をしたいくらい。
  もういくつかはさせて頂いてますが。
  ふふっ
  今回の白眉は
  なんといっても551の豚まんでしょ。
  私の大好物。
  大阪名物この一品に尽きる。
  ああ、こうして書いているだけで
  食べたくなってきました。

  じゃあ、食べよう。

  

sai.wingpen  お腹が鳴る本                   

 平松洋子さんの文章はどうしてこんなにおいしそうなのだろう。
 おいしいお店をめぐるこの食のエッセイ集の中に、自身がその答えを綴っている。
 「こころに響いてきそうな文章は、字面からいい匂いが香り立っている」。
 平松さんの文章はまさに匂いが立っているのだ。
 例えば、この本の中の「豚まんが愛される理由」に描かれた大阪名物蓬莱551の豚まんを描いたエッセイ。これを読むだけで、あの豚まんのなんともいえない香りが文章から溢れてくるではないか。
 何しろ、551の豚まんで育ったような大阪人にとって、あの匂いあの肌ざわりあの味は何にもまして大阪で、あの味は551でしか出せないから大阪を離れてしまえばめったに味わえないのだが、平松さんの文章ではまさにそれを味わえるのだから、デパートの物産展以上にすごいというしかない。

 平松さんは「酒呑みの聖地」、東京のノースエンド赤羽が大好きで、これまでにもさまざま赤羽の大衆居酒屋を書いている。この本でも「ちょっと大衆酒場で」で描いている。
 お決まりは「まるます屋」。平松さんはこのお店を「赤羽の宝」と表現する。
 私も今では「まるます屋」ファンだが、そのきっかけは平松さんのエッセイだった。
 平松さんの文章は、単に食や飲食店を描くだけでなく、「いってらっしゃいよ」と背中を押してくれる。
 強引な客引きではない。平松さんのエッセイを読めば、自然と足が向いてしまうのだ。
 平松さんが紹介するお店にとって、平松さんは招き猫のような存在ではないか。

 この本の中で紹介されているお店、ビーフシチューの「銀之塔」、秋葉原の老舗「肉の万世」(このお店を紹介しているエッセイのタイトルが「かつサンドの秘密」を読めば、もう涎が出てきそう)、立ち食いそばの「よもだそば」(平松さんのエッセイの特長はこういう普通のお店がきちんと描かれていることにもある)、ホットケーキの「万定フルーツパーラー」、等々一冊まるごと名店なのだ。
 こう書いていても、お腹がぐるぐるなってきそうではないか。
 ごちそうさまの絶品な一冊だ。
  
(2016/01/08 投稿)

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