今日は大晦日

    ゆく年の硯を洗ふ厨かな   三好 達治

 今年還暦を迎え、
 自分でもどんな一年になるのか
 期待と不安があったのですが
 とても充実した
 いい一年でした。
 仕事も辞め、
 好きなことをしているのですから
 いいはずですよね。
 毎日が小さくても確かな幸せ
 そんな一年でした。

 2015年に読んだ本は260冊
 自分ではもっと読んだつもりでしたが
 意外に少なかった。
 仕事をしていた去年の方が多かったのは
 通勤時間での読書が
 なくなったからだと思います。
 通勤電車は大変だけれど
 あの時間って結構いい読書時間なんですよね。
 それがなくなった分、
 読む冊数が減ったのではないでしょうか。
 そんな本の中から
 今年のベスト1を
 毎年この大晦日の日に掲載しています。

 今年のマイ・ベスト1
 村上春樹さんの『職業としての小説家』。

  

 小説家村上春樹さんの
 創作の秘密がふんだんに書かれたエッセイ。
 書くことの大変さを
 そして、歓びを満喫できた一冊でした。
 創作ということでは
 橋本忍さんの『複眼の映像』、
 ブレイク・スナイダーさんが書いた脚本術『SAVE THE CATの法則』も
 刺激的な本でした。
 書くということは
 やはりよく思考しないと完成しない。
 そういう熟慮の末に
 いい作品が生まれるのだと思います。

 小説では
 『ブルース』や『それを愛とは呼ばず』『霧 ウラル』の
 桜木紫乃さんの巧さが際立っていたように
 思います。
 ここ何年か
 評伝ものが面白くて
 今年も
 北康利さんの『佐治敬三と開高健 最強のふたり』や
 永田淳さんの『評伝・河野裕子 たつぷりと真水を抱きて』といった
 力作に感銘を受けました。
 人、それぞれ。
 それぞれの人生。
 自分が経験できる人生はたった一つだから
 まるでそれぞれの人生を味わえる評伝が面白いのかもしれません。
 読書の面白さのひとつです。

 吉野弘さんの詩に「自分自身に」という作品があります。

    他人を励ますことはできても
    自分を励ますことは難しい
    だからーというべきか
    しかしーというべきか
    自分がまだひらく花だと
    思える間はそう思うがいい

 自分がまだ開く花なのかどうかは
 わかりませんが、
 「淡い賑やかさのなかに」
 もう少し「自分を遊ばせて」いたいと思います。

 このブログを
 今年も一年間毎日読んでいただいて
 ありがとうございました。

 皆さん、よい新年をお迎えください。

 そして、来年も
 本のある豊かな生活でありますように。

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