プレゼント 書評こぼれ話

  今年は暦のかげんから
  明日から仕事の人も多いでしょうが、
  安心して下さい。
  今日はまだ三が日

    三ケ日書斎は隠れ部屋めきて     山田 弘子

  正月気分の絵本を
  紹介します。
  服部美法(みほ)さんの『おふくさん』。
  表紙では
  この絵本の主人公のおふくさんたちが
  福笑いをしています。
  懐かしいお正月の遊びです。
  現代の子どもたちは
  福笑いで遊ぶのかな。

    福笑と同じ顔して笑ひけり     大崎 ナツミ

    福笑ひ目隠しとれば福の顔    夏の雨

  今年も
  楽しい絵本を紹介していきますね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  みんな ふくふく まいにち にこにこ                   

 日本には四季折々の行事とか風習があって、時代がどんなに変わって、それは大事にしたいと思います。
 日本の絵本はそんな文化を大切に守ってくれているところがあって、子どもたちにもわかりやすく描かれているのがうれしい。
 この『おふくさん』という絵本もそんな一冊です。

 山の奥深くにこの絵本の主人公おふくさんたちが「みんな ふくふく まいにち にこにこ」しながら暮らしています。
 ここには十人のおふくさんが住んでいるのです。
 それぞれの名前と性格が表紙裏に描かれています。お習字が得意なむつきさんとかお世話が好きなうづきさんとか本が大好きふみちゃんといった具合に。ちなみに彼女たちの名前は月の旧名がつけられているのですが、おふくさんたちは十人ですから、二つだけつけられていない月があることになります。絵本で探してみて下さい。

 そんな平和な家にある日、怖い赤鬼がおふくさんたちをこわがらせにやってきました。
 でも、大丈夫。
 おふくさんたちは「おにさん どうすりゃ わらうかな?」なんて考えてしまうくらいですから。
 きせかえごっこや豆大福のごちそうで、赤鬼を笑わせようとしますが、反対に怒ってしまいます。
 そこで、全員が集まって、ひそひそ打ち合わせをして、にらめっこ対決をすることに決めました。
 まずは、おふくさんたち。「ぷ!」とほっぺを膨らませます。
 赤鬼もまけじと「ぷ!?」。
 おふくさんたちは、さらに「ぷー!」。
 ページいっぱいに描かれたおふくさんたちの変顔。ここがこの絵本の読みどころです。
 きっと、子どもたちはこのあたりでゲラゲラ笑い転げるのじゃないかな。
 さあ、おふくさんたちは赤鬼とのにらめっこ対決に勝てるでしょうか。

 この絵本の最後に、「笑う門には福来たる」という言葉について作者の服部美法さんのコメントがついています。
 「つらいとき、かなしいときは、みえない おにが」やってくるのだとか。そんな時こそ思いっきり笑おうって。
 こんな楽しいおふくさんたちはきっと私たちの心の中に住んでいるのではないでしょうか。
  
(2016/01/03 投稿)

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