プレゼント 書評こぼれ話

  金曜、土曜と
  おいしい本が続いたので
  ここらであっさりお粥でもどうですか。
  七草粥は過ぎたのですが
  野村たかあきさんの『おばあちゃんのななくさがゆ』という
  絵本を紹介します。
  書評にも書いていますが
  七草粥というのは「正月の季語」。

     せり・なずな 以下省略の粥を吹く   池田 政子

  この俳句、実に正直。
  七草の名前を言える人は
  なかなかいないですもの。

     わが腕(かいな)ほどのすずしろ菜園に    夏の雨

  この俳句を作ったのですが
  詠んだダイコン(すずしろ)は
  細いのか太いのか
  憶測を呼んでしまいました。
  私は太いつもりで詠んだのですが。

  じゃあ、読もう。

  

  sai.wingpen  ななくさ なずな とうどの とりが                   

 正月向けのクイズでよくあるのが、「春の七草全部言えますか」。
 これは難問。
 答えを書くと、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、の7つ。
 名前を聞いても、はてどんな草なの? と首をひねってしまう。
 そういう人はぜひ、この絵本を開いてみて下さい。
 この絵本の主人公きりかちゃんのおばあちゃんが丁寧に教えてくれます。
 ちなみに、すずしろというのはダイコンのことです。

 正月7日は七草粥を食べるという習慣が昔からあります。
 俳句の季語を集めた「歳時記」では「新年の部」に載っています。
 そもそも七という数字には聖なる意味があるようで、それと同じ数の菜を炊き込むのは、春の到来を喜ぶとともに数の力が期待する意味もあるようです。
 7日あたりにはパックに七草をいれてスーパーでも販売されていますから、今でも残るいい習慣です。
 この絵本の中でも、きりかちゃんのおとうさんがパックを買ってきています。

 正月はおせちがあってつい暴飲暴食をしがちです。
 元旦から一週間がたって、胃もお疲れでしょうから、お粥を食べるのもいいですね。
 それに、白いお粥に菜の緑が映えますから、見た目もきれいな料理です。
 絵本ではおばあちゃんが大活躍。
 きりかちゃんも弟のこうたも、おばあちゃんのじゃまはしてないかな。
 なんと、おばあちゃんは「七草がゆの唄」まで歌ってくれるのです。
 「ななくさ なずな とうどの とりが ・・・」、でも、どんなメロディーなのでしょう。

 きりかちゃんの家はおばあちゃん、おとうさん、おかあさん、それにきりかちゃん姉弟ですから、こういう伝統が伝わりやすい。どこかでそれが切れてしまえば、いい習慣も途絶えてしまいます。
 もし、きりかちゃんが七草がゆをおばあちゃんから教えてもらえなかったら、きりかちゃんが大きくなっても伝わっていきません。
 それでも、この絵本があれば、それもなんとか防ぐことができます。
 絵本というのは、そういう大切なものを伝える情報でもあるのです。
  
(2016/01/10 投稿)

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