プレゼント 書評こぼれ話

  今日はバレンタインデー
  この日の俳句としては
  極めつけの一句があります。

    いつ渡そバレンタインのチョコレート     田畑 美穂女

  俳句には古臭いイメージがつきまといますが
  この俳句を読むと
  これ以外の表現はないと感心します。
  そこには古臭さなど微塵もありません。
  どころか、
  女の子のなんともいえない気持ちが
  見事に描かれているように思います。
  でもですね、
  女の子だけではないんですよね。
  もらう方の男の子だって
  ドキドキしているものなんですよ。

    えっ僕にバレンタインのチョコレート     夏の雨

  もうチョコレートをもらえる年齢ではなくなりましたが
  それでも差し出されたらうれしいものです。
  今日はそこで
  チョコレートの本を紹介します。
  小川京美さんのマンガ
  『まんが社会見学シリーズ チョコレートって楽しい!』。
  もらえない男の子も
  楽しめるまんがです。

  じゃあ、読もう。

  CIMG0975_convert_20160212173306.jpg

sai.wingpen  チョコに愛をこめて                   

 ひと昔前なら、「いつまでまんがなんか読んでるの。早く勉強しなさい」と叱られたものだが、最近では「勉強しないなら、マンガで勉強したら」ぐらいには変化しているのではないだろうか。
 それほどマンガ文化は私たちの生活を一変させたといえる。
 「社会見学シリーズ」と銘打たれたこのシリーズもちゃんとその前には「まんが」と表記されて、「いろいろな情報をわかりやすくまんがで解説」されている。
 多分子どもたちには大人がわかる以上のまんがに対する読解力があるのだろう。
 ただ、この本を作った大人たちには、「きっかけ」づくりである。ここから先に子どもたちがどう進むか、それも楽しみのひとつだ。

 この本では「チョコレート」に関することがまんがで解説されている。
 しかも、ストーリーまんがの手法を踏襲している。
 主人公は小学5年の女の子、さくら。親友の桃花と最近うまくつきあえなくて悩んでいる。そこに現れたのが近所に住むチヨコおばあさん。
 チヨコおばあさんに連れられてさくらはチョコレートの歴史やチョコレート工場に潜入することになる。
 そして、いつしか桃花との仲も元通りに。
 そんなストーリーにチョコレートの話がふんだんにはいっている。

 特に歴史は丁寧に描かれている。
 チョコレートの四大発明なんてあることすら知らなかった。ちなみに書くと、「ココア、ココアバターの誕生」「固形チョコレートの開発」「ミルクチョコレートの開発」「コンチングの開発」の四つらしい。
 まんがだからといって解説があやしいわけではない。実際この本にはお菓子のロッテが協力している。チョコレート工場への潜入はたぶんロッテの工場が参考にされたのだろう。

 最後には「手作りチョコレートレシピ」まで載っている。
 「ガーナたこ焼き」とか「ガーナカレー」があるなんて知らなかった。
 子どもたちが顔付き合わせてそんなレシピに夢中になっている姿は容易に想像がつく。もしかしたら、女の子たちの頭の中にはお気に入りの男子に食べてもらう、そんな姿が浮かんでいるのだろうか。
  
(2016/02/14 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/2735-b6f040f3