プレゼント 書評こぼれ話

  放送作家のはかま満緒さんが
  2月16日に亡くなった。
  最近TVではあまり見かけなくなったが
  TVの活況期には始終出ていた。
  今日の本、
  萩本欽一さんを育てた人としても
  有名だ。
  78歳で亡くなったのだが、
  だとしたらはかま満緒さんが大活躍したのは
  30代前半だったわけで
  まさにTVの申し子だったといえる。
  萩本欽一さんとは
  「先生」「欽ちゃん」と呼び合う仲だったという。
  今日紹介するのは
  「欽ちゃん」と呼ばれ多くの人に愛される
  萩本欽一さんが
  日本経済新聞の「私の履歴書」に書いた
  半生を本にまとめたもの。
  自身が育てた「欽ちゃん」が
  ここまで大きくなれたのを
  はかま満緒さんも
  喜んでいたにちがいない。

   はかま満緒さんのご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。
  
  

sai.wingpen  欽ちゃん、走る                   

 日本経済新聞朝刊の人気コラム「私の履歴書」に欽ちゃんの愛称で人気の萩本欽一さんが登場した時はびっくりした。
 「私の履歴書」には政治家や経済人の大御所が執筆者に名を連ねていて、時々小説家や俳優が書くと新鮮な感じがするが、さすがに欽ちゃんだと、新鮮を通り越して、拍手喝采を送りたくもなる。それほどに欽ちゃんは私たちのそばにいる存在だといえる。
 しかも、2014年12月の連載のあと、欽ちゃんの駒澤大学への進学が報じられ、またまた読者を驚かしてくれる。欽ちゃん、73歳である。
 もちろん、「私の履歴書」にはその話の記述はない。
 だから、この本では「私の履歴書」に「欽ちゃんのキャンパスライフ、教えます」がくっついて、さらには欽ちゃんが育った浅草の笑いの世界を滝大作さんと対談までしちゃっているのだ。
 欽ちゃん、サービス満点でしょ。

 欽ちゃんの芸が他のコメディアンと大きく違うのは、観客を巻き込んでしまう点だろう。
 それは爆発的に売れたコント55号の時代からそうであったように思う。
 右へ左へと走り回る欽ちゃんとジローさん(坂上二郎)の笑いはあの二人が作り出したことは間違いないが、そこに観客も参加していたように思う。観客の笑いがあったからこそ、ブラウン管の向こうで見ている視聴者も入り込みやすかったのではないだろうか。
 専門的にはどういうか知らないが、観客を「くすぐり」続けたのが、欽ちゃんの芸のすごさのような気がする。

 それは、73歳での大学進学(裏口入学ではありません)ということでも感じることだ。
 シニア世代が増えて、仕事を辞めてさて何をしたらいいのかと悩んでいる人は多い。そんな世相にあって、あの欽ちゃんが大学! というニュースはシニア層を勇気づけたこと間違いない。
 欽ちゃんだって大学に行ったんだから、俺だってと思った人は多かっただろう。
 もちろん、欽ちゃんはそんなことを思ったわけではないだろうが、萩本欽一という人が持っている力みたいなものだと思う。

 欽ちゃん、これから先、どんなびっくりを私たちにくれるのだろうか。
  
(2016/02/24 投稿)

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