プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>の一冊、
  『オードリー・ヘップバーン』を
  紹介します。
  オードリー・ヘップバーンといえば
  映画「ローマの休日」ですが
  晩年の映画「オールウェイズ」の頃は
  これがあのオードリーかと驚いたものです。
  海外の女優さんは
  しわとかをあまり隠さないんですね。
  しかし、ユニセフの活動など
  彼女は終生
  妖精でありつづけた女優でした。
  書評にも書きましたが
  そんな彼女を<ポルトレ>の一冊に
  選んでもらって
  これほどうれしいことは
  ありません。
  若い人たちは
  オードリー・ヘップバーンという女優を
  知らないかもしれません。
  だから、言っておきたい。
  彼女は妖精だった、と。

  じゃあ、読もう。



sai.wingpen  彼女は妖精だった                   

 映画好きな人で「ローマの休日」を観ていない人はいないのではないか。
 知らない人のために覚書のようにして書いておくと、1953年に制作されたアメリカ映画で監督はウィリアム・ワイラー。主演女優はこの映画が本格的なデビューとなったオードリー・ヘップバーン。オードリーはこの作品でその年のアカデミー最優秀主演女優賞を受賞している。
 この映画は何度観ただろう。何度観ても飽きるということがない。
 この作品の素晴らしさはなんといってもオードリーの美しさに尽きる。
 その美しさは透明感といってもいい。色がない分、誰にでも愛されたといえる。
 オードリーの登場はそれまでのグラマラスで官能的な女優のイメージを大きく変えた。何しろ、彼女は「ほっそりと華奢で、胸が薄く」少女のようであったのだから。

 ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>の面白さは、その人選にある。
 いくらオードリーが有名で人気が高かった女優とはいえ、中高校生が読む評伝に取りあがられるとは思ってもいなかった。
 中高校生でもオードリーなら知っているかもしれない。もし、まだオードリーを知らなくても、この評伝を読んでみれば、「ローマの休日」は観たくなるに違いない。
 人生であの映画を観ているのとそうでないのとは、やはりすこしばかり幸福度が違うような気がする。

 この評伝では「ローマの休日」のことが描かれるのはほぼ半分を過ぎたあたり。
 つまり、オードリーの人生は「ローマの休日」で大きく変化するが、その前半生も第二次世界大戦という戦争に翻弄される厳しい生活を余儀なくされている。
 それはひとりオードリーだけではない。あの時代に生きた少年少女たちもまた同じであったはず。そのことを忘れてはいけない。
 そして、この評伝にはオードリーのいくつかの恋愛と結婚事情も描かれる。
 一本の映画でシンデレラガールとなったオードリーゆえに、その一方でごく普通の結婚を求めたともいえる。
 もしかすると、オードリーという生き方をそういう面から読み解くことも大事かもしれない。

 オードリーの映画に夢中になった世代からいえば、よくぞこのシリーズで取り上げたくれたとただただうれしい。
  
(2016/02/25 投稿)

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