プレゼント 書評こぼれ話

  東日本大震災から5年を迎えて
  今回3日間にわたって
  震災関係の本を紹介しています。
  震災関係の本は
  絵本や児童書にもたくさんあります。
  図書館に行けば
  自分でさがすこともできます。
  震災の時に小学生だった子どもも
  中学生になっているかもしれません。
  中学生は高校生に、
  高校生は大学生に、
  大学生はもう働きだしているかもしれません。
  大人の5年と子どもたちの5年とは
  まったく時間の速さが違うような気がします。
  しかし、残念ながらこの子どもたちが
  大人になっても
  まだ福島原発の事故の収束は終わっていないでしょう。
  あの事故はそれほどの
  最悪のものだったのです。
  今日紹介するのは
  その原発事故から避難した
  3人の姉弟たちが綴った
  『福島きぼう日記』という本です。
  やはり、その後の彼らのことを
  知りたくなります。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  子どもは成長する                   

 文部科学省の調査によると、東日本大震災の影響で転校した小中高生や幼稚園児は2015年5月現在で1万9522人だという。
 そのうち、一番多いのは福島県で1万3906人。
 今だに東電の福島原発事故の影響が続いていることがこの数字でも読みとれる。
 震災が起こった3月11日は季節的には卒業シーズンだった。
 小学校を卒業した子どもたちは離ればなれになって、新しい町の中学校に通い出したはずだ。
 あれから5年が経って、その子たちも今では高校生になっている。
 5年とはそんな時間の長さなのだ。

 この本はあの日福島県の南相馬市小高区に住んでいた3人の姉弟の避難生活を彼らの日記形式で綴られたものだ。
 3人の住む南相馬市小高区は福島第一原発から20キロメートル圏内。
 震災と原発事故があった時、門馬千乃(ゆきの)さんは小学校の卒業をまじかに控えた6年生、弟の健将(けんすけ)くんは4年生、その弟の海成(かいせい)くんは2年生。
 震災の日の日記に千乃さんは「もしかして、ここで私たちも死んでしまうのかなと思った」と記している。
 おそらくこの日の東北の子どもたちの多くがそう思っただろう。
 しかし、この3姉弟たちはその後原発事故の避難を始めることになる。福島市から会津若松市へ。飼っていたペットの犬も連れていくことができなかった。
 彼女たちの父親は市の職員だったので一緒に避難すらできない。
 そんな中で3人の姉弟は知らない土地で揺れ動く思いを日記に綴っていく。

 彼女たちの日記の記述が明るくなるのは、新しい学校になじみだした頃だ。
 特に目を見張ったのは末の弟海成くんの日記かもしれない。
 最初はほとんどあった事実だけを記していた海成くんだが、9月ぐらいになると文章自体がしっかりとしてくる。
 9月12日の日記から。「小高の家からひなんしてから半年がたちました。あいづでの半年間は、短く感じました」
 子どもの成長の速さに驚いてしまう。

 この3人の姉弟があれから5年どう成長したのかわからないが、きっと素敵な中高生になっているのだろうな。
  
(2016/03/13 投稿)

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