プレゼント 書評こぼれ話

  今日は昨日のつづき。
  心理学者アルフレッド・アドラーの関連本の
  2冊めの紹介です。
  今日は
  岸見一郎さんと古賀史健さんの
  『幸せになる勇気』。
  NHKEテレの「100分de名著」で
  アドラーを講義していたのが
  岸見一郎さん。
  真打ちの登場です。
  昨日のこぼれ話で
  還暦を過ぎて今さら自分を変えようとしなくてもと
  思わないでもないと
  書きましたが、
  その答えを本書の中に見つけました。
  「人間が変わるのにタイムリミットはあるのか」と
  たずねられたアドラー
  こう答えたそうです。
  「寿命を迎える、その前日までだ」と。
  「最良の別れ」のために
  人は最後まで変わり続けないと
  いけないのですね。
  この本の中にはいくつもの名言が散りばめられています。
  書き留めておきます。

     暴力とは、どこまでもコストの低い、安直なコミュニケーション手段

     自分の人生は、自分で選ぶことができる

     「人と違うこと」に価値を置くのではなく、
     「わたしであること」に価値を置く

     自立とは、「自己中心性からの脱却」

 そして、

     運命とは、自らの手でつくり上げるもの

 じゃあ、読もう。


  

sai.wingpen  いま、ここを真剣に生きる                   

 アルフレッド・アドラーは今もっとも人気の高い心理学者ではないかしらん。
 書店に行けば、アドラー関係の著作がたくさん並んでいる。その多くはアドラーの著作ではなく、アドラーの説いた心理学を、現代のさまざまな課題、自己啓発であったり子育てであったりとやさしく解説した本である。
 その先駆けとなったのが、岸見一郎と古賀史健による『嫌われる勇気』。
 何しろ心理学の本としては異例の100万部突破の大ベストセラーだ。
 この本はその続編として同じ著者によって編まれたもので、2016年2月刊行以来、前作同様着実に読まれているようだ。

 設定も前作同様一人の青年が哲人と問答しながら、アドラー心理学を勉強していくもの。
 前作で哲人からアドラー心理学を学び、念願の学校教師になった青年であるが、現実の教育現場に触れ、アドラーの教えに懐疑的となって哲人を訪れるところから始まる。
 前作を読んでなければアドラー心理学が理解できないのではないかと心配されるかもしれないが、二人の問答の端々で前作の復習も織り交ざっているので大丈夫。この本を読んで、前作に戻る方法もありだろう。

 アドラーは教育界にも多大な影響を与えた心理学者だから、この本の中で語られる数々の示唆は教育の現場や家庭での現場で子育てに悩んでいる人には有意義なものだと思われる。
 特に子どもに対する「尊敬」の必要性については、単に教育だけでなく会社における上司部下の関係の中でも生きてくるだろう。
 ちなみに本書では、「尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気づかうことである」という社会心理学者エーリッヒ・フロムの言葉が紹介されている。

 子育ても終わったし教育には関係のない人には、こんな言葉はどうだろう。
 「すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける」。
 これは本書の最後の方で記されているのだが、アドラー心理学が人生の晩年にいたるところまで突き詰めたものであることに驚いてしまう。
 この本に登場する青年ではないが、まだまだアドラーから学ぶことは多い。
  
(2016/04/21 投稿)

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