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  今日は昭和の日

    泣き虫の正義の剣士昭和の日   夏の雨

  そして、今日からゴールデンウィークですね。
  皆さんは何連休のお休みでしょうか。
  黄金週間とも呼ばれる由来は
  もともとは映画界の言葉だそうです。
  休みが続くこの時期に
  正月興行やお盆の上映よりも
  映画は大ヒットしたそうです。
  そこで
  今日と明日
  『日本名作シナリオ選』上下巻を
  紹介したいと思います。
  映画を観るのではなく
  映画を読むのも
  いいかもしれません。
  まずは上巻。
  ここには小津安二郎の名作
  「東京物語」もはいっています。
  シナリオを読んで
  映画を観るという順序でもいい。
  では、上映です。

  じゃあ、読もう。

    

sai.wingpen  名作がずらり                   

 シナリオライター加藤正人氏による「巻頭の言葉 シナリオの誕生」に、この本とこれに続く下巻2冊の誕生の経緯が綴られている。
 それによれば、1972年から79年に編まれた『日本シナリオ体系』全6巻、収録シナリオ127本の中から日本シナリオ作家協会会員へのアンケートで、今回収められた上巻11本下巻10本が決められたという。
 上巻の収められたシナリオは、山中貞夫による「盤獄の一生」、伊丹万作の「無法松の一生」、黒澤明菊島隆三の「野良犬」、同じく黒澤明と橋本忍による「羅生門」、あるいは野田高梧と小津安二郎の「東京物語」、山内久の「豚と軍艦」などの11本である。
 日本映画ファンであれば一度は観た作品、あるいは観ておきたい作品がずらりと並んでいる。
 そして、それぞれの作品のあとに現役シナリオライターによる解説が付記されている。例えば、小津たちの「東京物語」には山田太一が解説を書いている。

 上巻全体の解説をシナリオライターの西岡琢也氏が書いている。
 その中で西岡氏が指摘しているように、「シナリオの書式が徐々に形を整えて行ったのが判る」。
 現在のシナリオは、「柱」と呼ばれる場面、「ト書き」と呼ばれる状況説明、そして「セリフ」で出来上がっているが、上巻でもっとも古い山中貞夫のシナリオはその定型ではできていない。
 そのことを創作表現ということで考えれば随分不自由になったとも思えるが、シナリオが映画やドラマの「設計図」であるという認識に立てば、今の表現形式は理に適っているといえるかもしれない。
 その点が小説とは大きく違う点だ。
 しかし、俳句という表現手段であっても五七五という字数制限、季語の組み入れ等不自由な形式ながら、その不自由さが多様な自由さを生んでいることも思えば、シナリオであっても表現の奥行きは深いといえる。

 西岡氏は「文字から撮影されるであろう映像を想像する」ことが「シナリオを読む」ということだと書いている。
 「映像を想像する」ためには、映画をたくさん観るしかない。
 この本は映画を文字で楽しむ一つの方法でもある。
(2016/04/29 投稿)

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