プレゼント 書評こぼれ話

  今日から5月

    きらめく季節に
    たれがあの帆を歌ったか
    つかのまの僕に
    過ぎてゆく時よ

  これは寺山修司の「われに五月を」という詩集の
  五月の詩・序詞の冒頭。
  寺山修司が亡くなったのは
  1983年5月4日。
  すでにたくさんの歳月が過ぎました。
  しかし、寺山修司には
  いつまでも5月のような
  瑞々しさがあります。
  おっと、
  今日は絵本の紹介でした。
  今日はシゲリカツヒコさんの
  『ガスこうじょう ききいっぱつ』。
  読んでいて
  とってもたのしくなる絵本です。
  でも、最後はないしょです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  この工場でつくっているのは                   

 なんといってもこの絵本のタイトルに惹かれました。
 『ガスこうじょう ききいっぱつ』なんていうタイトルは絵本の世界ではあまり見かけません。
 どんなお話なんだろうと思います。
 それと絵のタッチです。
 表紙の絵でいうと、ヘルメット(工場のタンクのようです)をかぶったおじさんの顔がとても細かく描かれています。
 眉毛、ひげ、指のしわ、リアルさを感じる絵です。
 タイトルにこの絵のタッチが合わさると、まるでハリウッドのエンターテインメント映画が始まるような、ワクワクドキドキ感が高まってきます。

 ここは大きなガス工場。
 そこではたくさんのおじさんが働いています。
 材料が送られてくる、それが仕分けされ、大きな管を下って集積されていきます。
 おじさんたちのリアルな表情は変わりませんし、工場の内部の様子も細かく描かれています。
 それに視点が下にあって、見上げる形で描かれているので、工場の大きさも実感できるように工夫されています。
 ある時は上から下を見下ろす視点にもなっていたりします。
 でも、こんな大きな工場でどんなガスを作っているのでしょう。

 面白いのはおじさんたちの食事。
 今では懐かしい弁当箱にはいっているのは、日の丸弁当ではないですか。
 近代的な工場と日の丸弁当のギャップがいい。
 そういえば、おじさんたちもどこか昭和のおじさんぽいです。
 工場の研究室も描かれていて、出て来る研究員もお茶ノ水博士のようだったりします。
 でも、この工場はなんの研究をしているのでしょう。

 ガスができあがって、いよいよ発射のようです。
 なりゆきをたくさんのおじさんたちが見守っています。
 ところが、どうしたことでしょう。
 何かの圧力、それはガスを発射させまいとする力なんですが、がかかってガスタンクに爆発の危険が迫ってきます。
 いよいよエンターテインメント最大の山場です。

 さすがにこれから先は書けません。
  
(2016/05/01 投稿)

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