プレゼント 書評こぼれ話

  今日は母の日

    母の日やそのありし日の裁ち鋏    菅 裸馬

  私の母は亡くなっていますから
  この俳句が心に染みます。
  母の日に贈り物できることは
  仕合せなことです。
  今日の絵本は
  母の日とまったく関係なく
  ナンセンス絵本、
  tupera tuperaさんの『パンダ銭湯』。
  子どもたちにも大人気の絵本です。
  パンダそのものが
  いつも子どもたちには
  人気ものですもの。
  お母さんに
  この絵本を読んであげる。
  そんな母の日があっても
  いいかもしれませんよ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  絵本の世界の木皿泉??                   

 ナンセンスという言葉を調べると、「意味がないこと、馬鹿げていること」と出てくる。
 この絵本はさしずめ「馬鹿げていること」に該当するのだろうが、非難の言葉ではなく、絶賛の言葉として使いたい。
 こんなことなど絶対ありえないのに、あるかもしれないと思えるほど、面白いのだ。
 こんなことの第一が、「パンダ以外の入店は、固くお断りしています」なんていう銭湯があるということ。絶対ないはずなのに、いやいや、もしかしたら世界のどこかにあるかもしれないと思わせる力が、この絵本にはある。
 そこでは「えいようまんてん 竹林牛乳」の「サササイダー」が売っていたり、銭湯にかかっているタイル画が富士山ではなく、パンダの故郷の中国奥地の水墨画だったりして、そんなことは絶対ないはずなのに、いやいや、もしかしてと思ってしまう可笑しさである。

 さらにパンダの白黒模様。あれが洋服のようにして脱衣できるなんて誰が考えるだろう。
 そんな馬鹿げたことは、いやいや、あるかもしれない。
 黒い服があると百歩譲っても、目のまわりの黒い模様はどうするんだとなるにちがいない。
 いやあ、あれはサングラスで、ともなれば、もう開いた口がふさがらない。
 サングラスの下にはちょっと鋭い目があるしたら、ないない、そんなこと絶対ない、なんていえるか。

 父と息子のパンダがこうしてお風呂にはいっていく。
 待てよ、耳の黒はそのままか、とつっこみたくなりますよ、絶対。
 でも、大丈夫。二人(二頭?)が頭を洗ったら、耳の黒も流されます。
 なになに、耳の黒は何だったの。その説明はちゃんと最後に出てきますから、大丈夫。

 こんなに楽しいナンセンス絵本にお目にかかるのは珍しい。
 作者はtupera tuperaとありますが、そもそもこの名前にして意味があるのかないのかわからない。
 実際は亀山達矢と中川敦子のユニット名らしい。
 だとしたら、絵本界の木皿泉かとつっこみたくなる。
 不思議な世界観が似ていなくもない。
   
(2016/05/08 投稿)

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