プレゼント 書評こぼれ話

  心理学者アルフレッド・アドラーのことを
  初めて知ったのは
  NHKEテレの「100分 de 名著」だったということは
  前にも書いたことがあります。
  その時の講師は
  今日紹介する『アドラー心理学入門』の著者
  岸見一郎さん。
  アドラーのことを番組で知って
  アドラーのことをもっと知るためには
  どの本がいいかと探して
  薄くて、入門書で
  しかも岸見一郎さんが著者ということで
  この本に決めました。
  書評にも書きましたが
  アドラー心理学では
  教育の問題は重要で
  自分ではこの部分は気分がのってきませんでした。
  最後でようやく
  アドラーはいいじゃないという感じに
  なりましたが。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  最初に出た時に売れたのだろうか                   

 心理学者アルフレッド・アドラーの人気がとまらない。
 火をつけたのは、岸見一郎と古賀史健による『嫌われる勇気』。
 2013年12月に出版され、2016年についに100万部を突破した驚きの一冊だ。
 岸見一郎は哲学の先生でもあるとともにアドラー心理学の研究者でもあり、『嫌われる勇気』に先行する形で、本書を1999年9月に刊行している。
 この本が出版されたあと、アドラーがブームといえるところまで沸騰したかはよくわからないが、この本の奥付を見ると、2016年3月に28版となっている。
 きっとこの本も『嫌われる勇気』以降、掘り起こされたのではないかと思う。

 実際この本を読んでも入門書とはいえ難解である。
 この本でアドラーの人気が高まったとは思えない。
 『嫌われる勇気』が読まれたのは、その副題が決め手になったのではないか。すなわち、「自己啓発の源流「アドラー」の教え」である。
 この「自己啓発」という言葉が時代にマッチしたのではないか。
 しかし、アドラーは教育者としての側面も大きく、この本でも第2章で「アドラー心理学の育児と教育」が解説されている。
 「自己啓発」に関係する章は最後の5章「人生の意味を求めて」になるだろう。
 つまり、この本でいえば、5章までたどり着き前に、アドラーに挫折してしまう恐れがある。
 アドラー心理学が教育の側面を持っていることを考えれば、入門書としてはこちらの方が正しいのであろう。
 ちなみに『嫌われる勇気』の続編『幸せになる勇気』は教育の面が前面に出ている。

 もちろん、アドラー心理学の「自己啓発」の部分だけ読むことに問題はない。
 第5章にこうある。
 「他の人からどう思われているかを気にすると非常に不自由な生き方を強いられることになります」、すなわち「他人を気にしない」こと。
 ここだけ読むと、まさに今のアドラー人気がよくわかる。
 それではアドラーの全体がわからないと非難されるかもしれないが、そう言われても気にしないこと。アドラーはそう教えている。
 だから、この本はまず第5章から読んでもいいし、それで本を閉じても構わないのだ。
  
(2016/05/14 投稿)

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