プレゼント 書評こぼれ話

  昨日
  川上弘美さんの
  『大きな鳥にさらわれないように』という
  新刊を紹介しました。
  ほとんど読解できていないような
  書評になってしまいましたが
  川上弘美さんの作品には
  そういうものがいくつもあって
  そのたびに
  息絶え絶えになっています。
  今日はそんな本を
  蔵出し書評で紹介します。
  『竜宮』。
  2002年に書いていますから
  昨日のこぼれ話に
  若い時にはそうでもなかったですが
  なんて書きましたが
  若い時から
  苦手だったようです。
  やれやれ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  異(い)なる                   

  ここに収められた六つの物語はいずれも、異なる場所、異なる物、異なる時間を描いた不思議な世界だ。
 起きがけの、まだ薄青い朝の時間に読んでいると、自分という魂が異なる空間をさまよっている気分になる。
 あるいは、自分とは何物なのだろうか、わからなくなる。
 身体は目覚めているが、心はまだ夢の世界にいるような感覚。やがて、また眠りの世界に入り込む。

 人は今生きている場所と時間以外に、ある瞬間落ちこんでしまう異なる世界を持っている。
 それは夢であったり、忘我の時であったりする。そして、本を読んでいる時間もまた僕たちは、そんな不思議な処をさまよっているのではないだろうか。

 こんな不思議な物語こそ、『センセイの鞄』以来の川上弘美さんのファンの人にとっては、もっとも遠い異なるものかもしれない。
   
(2002/07/14 投稿)

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