fc2ブログ
本 今日は、二十四節気のひとつ、立秋です。
 暦のうえでは、、ということになります。
 だから、今日からは「暑中見舞い」ではなく、
 「残暑見舞い」。
 とはいっても、まだまだこれからが暑さが厳しいですから、
 皆さん、体調には気をつけて下さい。

本 秋というと、俳句の世界でもいい句がたくさんあります。

   秋の航一大紺円盤の中   (中村草田男

   此秋は何で年よる雲に鳥  (松尾芭蕉

 これから徐々に、風景の色も深まってきますから、
 季節を感じながら、読書や俳句を楽しむのもいいかもしれません。

本 そんな季節のはじまりにあわせるようにして、
 「国宝の美」という、週刊朝日百科の新しいシリーズが
 今週創刊されました。
 うーむ。
 国宝の美
 私は、この手のものにすごく弱い。
 創刊号が大抵安い、
 (「国宝の美」も400円というサービス定価)、
 付録とかおまけとかついている、
 (「国宝の美」には「国宝鑑賞の手引き」がついている)
 それにやっぱりそのシリーズの目玉がでてくる。
 (「国宝の美」では興福寺の阿修羅像
 阿修羅像が、じっと私をみつめているようで。
 欲しいな、いいなぁ。
 本屋さんの店頭で、
 どうする? どうする? と百回くらい悩んで、
 ついに買っちゃぃました。


本 こういう分冊雑誌は最初はがんばって買おうとするのですが、
 最後まで揃うことはなかなかなくて、
 最近では「日本の歳時記」は全巻揃えましたが、
 あとは沈没の山。
 それなのに買いたくなる。
 「ウルトラマン」の分冊が出たときは、本屋さんの前で
 苦渋の選択で日が暮れました。

本 まあ、この「国宝の美」も、
 阿修羅像の魅力と付録にひかれて購入したのですが、
 「刊行のことば」として、山本勉さん(大学教授)が、
 国宝についてこんなことを書いているのが印象に残りました。

   国宝とは、日本におけるそんな無数のかたちの代表にほかならない。
   それらは、すぐれたすばらしいかたちをもっているだけでなく、
   この国に連綿と続いてきた、かたちをつくる歴史、あるいはかたちを享受する
   歴史をたどる起点にふさわしいものであるはずだ。

本 国宝だけでなく、季節のひとつひとつもそうだと思います。
 この国は、そういう心の襞に根ざすものを大切にする文化をもっていました。
 そういうものをなくしては、いけない。

本 秋のはじまりに、感じたことを書きました。

  ◆「ブログランキング」に参加しています。
  下の「バナー」をクリックすると、このブログの順位がわかりますよ。
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/286-dd3c6fe4