プレゼント 書評こぼれ話

  日曜夜の
  NHK大河ドラマ真田丸」を
  楽しみにしている。
  大阪編にはいって俄然面白い。
  たまらず確か司馬遼太郎さんに
  豊臣秀吉関連の作品があったことを思い出し、
  手にしたのが
  この『豊臣家の人々』。
  抜群に面白かった。
  司馬遼太郎さんの筆は過剰にはしゃがず
  抑えられた中にも
  人間の心の機微が描かれている。
  NHK大河ドラマ
  寧々を演じているのは鈴木京香さん。
  茶々は竹内結子さん。
  寧々と茶々の関係を知るほどに
  二人の演技が目をひく。
  これからも楽しみだ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  大河ドラマ「真田丸」をもっと楽しむために                   

 豊臣秀吉という戦国時代の巨星は面白い。
 晩年の無謀な、そして現代にいたる禍根を残した朝鮮攻めは当時の人たちも良しとはしなかったが、その人気はいまだに衰えることがない。
 その理由はさまざまであろうが、戦国時代の武将にあってもっとも人間的な人物だったからに違いない。
 例えば、子のなかなか生まれなかった秀吉が豊臣家をどう継続させていくかは深い悩みであったし、茶々が子をなして以降の秀吉の溺愛ぶりもまるで一介の市井人のようである。関白まで昇りつめた秀吉だが、その根は百姓のままだったのではないだろうか。

 司馬遼太郎のこの作品は豊臣家を取り巻く、秀吉と係累の人々を描いた短編を一冊にまとめ出来上がっている。
 第一話の「殺生関白」は豊臣秀次を描いている。秀次は秀吉の姉の子にあたる。第五話の「大和大納言」は弟秀長、そして第四話「北ノ政所」では正室寧々を、最終話では秀吉の初めての子をなした淀殿を描いている。
 特に北ノ政所と淀殿の派閥ともいえる対立が豊臣時代の終焉を招いたことは作品を読むとよくわかる。
 二人の女性に恃んだ武将たちもまた自身の栄達のためには致し方なかったのであろう。

 関ケ原の戦いで西軍(三成軍)を最後に裏切った小早川秀秋は北ノ政所の甥であった。(第二話「金吾中納言」)
 秀吉の栄華をつくった北ノ政所であるが、その終焉の幕引きも彼女に関係した人物の手によるものというのも不思議な縁である。
 秀吉は、北ノ政所の掌で遊ぶ猿だったのかもしれない。
  
(2016/06/17 投稿)

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