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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は日曜、おっと違った、
  月曜、月曜、。
  というわけで、今日は、月曜の「丸かじり」書評です。
  月曜といえば、たいていの人は仕事はじめで、
  嫌われちゃう曜日ですが、
  理髪店は休みのところが多いのじゃないかな。
  ですから、理髪店の人だけおいで、みたいな意地悪は、
  私はしません。
  みーんな、おいで。
  それに、お盆休みにはいっているところも多いのじゃあないかな。
  どちらみち、仕事ないでしょ。
  だから、みーんな、おいで。
  ゆっくり、「丸かじり」でお笑いください。
  でも、よく考えたら、月曜って損ですよね。
  単に日曜の隣にいるだけで、
  世間の人から嫌われる。
  密かに引越しを工作している噂も聞かないではありませんが、
  そうなると、火曜が嫌われることになる。
  だから、火曜は水曜とか木曜と組んで、
  「月曜固定化プロジェクト」なるものを立ち上げたとか。
  そんなこと、ないか。
  
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タヌキの丸かじり (文春文庫)タヌキの丸かじり (文春文庫)
(2004/02)
東海林 さだお

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sai.wingpen  人間は大昔から「丸かじり」が大好き            矢印 bk1書評ページへ

 「タヌキの丸かじり」、おいしくいただきました。
 満腹です、といいつつ、楊枝で歯をしこしこ磨いていて、ふと、頭をよぎったこと。
 この本の初出となった連載時の、総理大臣って誰だったけ。
 えーと、連載は1998年9月から1999年5月。
 眉毛おじさん村山さんは神戸の震災の時だったし、ライオン丸小泉さんはもう少し後だよなって、満腹になった頭で考えたのですが思い出せません。
 みなさん、覚えています?
 答えは、ブッチホンこと、小渕さん。
 ね、いま、みなさんも「そーなんだ」って顔したでしょ。
 「そーなんです」。
 答えをきいても、わからない人が数人(もっといるかも)いるくらい、政治のことなんて覚えちゃいないものです。
 では、世間ではどうだったのか、というと、連載が始まる直前に「和歌山毒物カレー」なんていう事件がありました。
 「お、お、お」って「お」を三回くらい口にした人は、そのあとのワイドショーを巻き込んでの騒動を思い出した人ですね、きっと。
 もちろん、そんな怖いカレーの話は、この「丸かじり」では出てきません。
 めでたいところでは、1998年秋に横浜ベイスターズがリーグ優勝をしています。
 「うそ、うそ、うそ」って思わず口をついてしまった人も、「その当時は横浜に球団があったんだ」と思った人も、今でもちゃんと横浜ベイスターズは崎陽軒のシュウマイと同じくらいがんばっています。

 東海林さだおさんもこの本のなかで「だんご3兄弟余話」という文章を書いちゃうくらい、「だんご3兄弟」という歌が流行った時代でもありました。
 そういえば、「鯛ヤキ」が流行ったこともありましたね(「泳げ、タイヤキくん」)。
 でも、いくら東海林さんが「干瓢応援団」(本書所載)をつくっても、「干瓢音頭」なんてないだろうな。いや、もしかしたら栃木あたりにあるかもしれないし、いずれ大ヒットするかもしれないし。

 こうして、過ぎ去りし日々を思い出しても、ちっともピンときませんね。
 ぼやーつとしています。
 それなのに、東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズはいつ読んでも新鮮なのはどういうことなのか。
 お、そういえば、この本の連載は前世紀だ。
 ということは、「丸かじり」シリーズは、書物における「生きる化石」シーラカンスとでもいえばいいのだろうか。
 まあ、各地の遺跡からは必ずといっていいほど、食事のあとが発掘されるくらいだから、人間は大昔から「丸かじり」が大好きだったにはちがいないけど。
  
(2009/08/10 投稿)
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