プレゼント 書評こぼれ話

  情報をいかにキャッチするか。
  インターネットの検索術を向上させるか
  本屋さんでは目を皿にするか
  図書館に行けば貼られたポスターは見落とさないか
  駅のチラシにも気をつけ、
  新聞だって大切な情報源。
  それでも、
  私は東京のちひろ美術館でしている
  「村上春樹とイラストレーター」展の開催を
  知りませんでした。
  知ったのは
  本屋さんに今日紹介する本
  『村上春樹とイラストレーター』が並んでいたから。
  それでようやくそのイベントを
  知った次第です。
  この本はちひろ美術館の企画展での
  関連書籍でもあります。
  幸いなことに
  展示会は8月7日まで開催中ではありませんか。
  ということで、
  昨日(7月15日)さっそく行ってきました。
  その話は、また別の機会に。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  村上春樹とイラストレーターの幸せな関係                   

 文庫本サイズの小さな本ながら、手にしているだけで、幸せな気分になれる。
 村上春樹さん風にいえば、これこそ「小確幸」(小さくても確かな幸せ)だ。
 幸せということでいえば、村上春樹さんはイラストレーターに恵まれた稀有な作家だと思う。それも決して小さくはない。彼と組んだイラストレーターの凄いったら。
 ここで紹介されているのは、佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸の、敬称略の四人である。

 彼らのイラストと村上春樹さんの文章を横に並べると、村上春樹さんの作品はイラストと合体して完成形に至るのではないかと思える。
 例えば、村上春樹さんのデビュー作である『風の歌を聴け』であるが、この単行本の装画を描いたのは佐々木マキさん。あのけだるい感じはもはや作品そのものといえる。
 さらに村上春樹さんの初の短編集『中国行きのスロウ・ボート』。
 装画は安西水丸さん。完璧な作品で、こうなると村上春樹さんの短編集だから手にしたのか、安西水丸さんのウラストだから購入したのかわからない。
 ただうれしいのは、彼らのイラストは単行本だけでなく文庫化されても、さらに歳月を経てもきちんと使われているということだ。
 だって、彼らのイラストはもう村上春樹の世界に生きているのだから。

 「水丸さんに絵をつけてもらう僕の文章はかなり幸せな文章である」と村上春樹さんは書いてことがあるが、もちろん、「水丸さん」を「佐々木さん」「大橋さん」「和田さん」に変えてもちっともおかしくない。
 うらやましい作家である。
  
(2016/07/30 投稿)

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