プレゼント 書評こぼれ話

  ちょうどいま
  お盆休みで田舎に帰っているという人も
  多いだろう。
  おじいちゃんとかおばあちゃんに会って
  たまには昔話を聞かせてもらうのも
  いいかもしれない。
  今のおじいちゃんおばあちゃんといっても
  結構若いから
  昔話といっても
  昭和30年代あたりのことかもしれない。
  それでも
  若い人にとっては貴重な話だ。
  今日紹介するのは
  柳田国男の『遠野物語』から
  絵本になった
  『やまびと』。
  京極夏彦さんが文を書いている。
  今ではこういう話をする
  おじいちゃんおばあちゃんもいないだろうが。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  やまびととは誰だ?                   

 若い時に読んでこなかった本を最近しきりに惜しくなっている。
 そういえば、この絵本の原作である『遠野物語』もそうだ。
 もちろん、作者名は知っている。柳田国男。民族学者である。
 読みそびれた理由はない。ただなんとなく手をすべり抜けた。
 この絵本はその『遠野物語』の一篇を京極夏彦が文を書いて、僧侶でもある中川学が絵を描いてできあがった作品だ。

 遠野の山々には「山人(やまびと)」が棲むという。
 絵本にも、ひらがなでふりがなが付けられているが「住む」ではなく「棲む」となっている。この漢字はどちらかといえば、動物とか人でないものにあてられることが多い。
 これが冒頭であるから、もう怪しげだ。
 ある時鉄砲撃ちの男が山奥で「やまおんな」を見つけて、撃ち殺す。そのおんなの髪の毛を持って下山しようとする途中で、大男に襲われてその毛を奪われてしまう。やまおとこだ。
 遠野では毎年娘や子どもがさらわれる、そのあたりもこのやまおとこと関係しているのだろう。
 ある時、猟師が何年か前にさらわれた娘を山中で発見する。
 娘が言うには、さらった男は「ものすごく背が高く、瞳の色が違って」いるらしい。

 『遠野物語』は明治43年に発表された岩手県遠野に伝わる伝承話や説話を集めた本だが、そういうことを思うと、この「やまびと」というのは、遠く海外から流れついた異人のことではないかと思いたくなる。
 もちろん、もっと怪なるものを想像しても自由だ。
 発想を柔らかにするのに、『遠野物語』を読むのもいい。
  
(2016/08/14 投稿)

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