プレゼント 書評こぼれ話

  今日は昨日のつづき。
  また星野道夫のことを書いてみたい。
  今日は
  湯川豊さんが書いた星野道夫論ともいえる
  『星野道夫 風の行方を追って』を
  紹介します。
  この本を読めば、
  星野道夫の著作についてはほぼ全容がわかると思います。
  ただ星野道夫ファンとしては
  もう少しウェット的な表現もありかなと
  思います。
  例えば、星野道夫がアラスカに魅かれた
  写真集との運命的な出会いや
  友人の山での遭難死など、です。
  そういった運命的なものが
  星野道夫という生き方を作っていったのではないかと
  思うことがあります。
  また、
  星野道夫を追ってみたくなりました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  星野道夫は風になった                   

 写真家星野道夫の、素直で清々しい文才を誰が発掘したのだろう。
 本書の著者湯川豊氏は星野の写真家としての初期の段階から付き合いのあった元編集者だが、湯川氏自身も星野の文章に多くの感銘を受けた一人だ。
 湯川氏は星野の文章の魅力を、「読む者ひとりひとりに、ささやきかけ、語りかけてくるような平明な文章」と評している。
 これこそ純朴な星野を言い得ているような気がする。

 星野道夫がクマに襲われるという悲しい出来事で亡くなったのが1996年の8月8日。
 没後20年の今年、それにあわせた星野道夫論である。
 まず何よりも星野の生涯、星野の文章、星野の写真と星野が活躍したそれぞれのフィールドで論が書かれていることが、「決定版」と呼んでいいいわれであろう。
 もちろん、その3つはそれぞれ密接にからんでいるのだが。
 特に、星野の場合、写真家としての業績をどう文章として評価していくかは、これからも大切な点である。
 星野の写真は何故観る人の心を打つのか、それは写真をどう読むのかといった技術面のこともあるだろうし、湯川氏のように星野の写真から「物語性」を読みとるといった方法もある。
 いずれにしても、星野道夫という人をきちんと理解するには写真をしっかり観ることは欠かせられない。

 それにしても星野道夫の文章はどうしてこんなにも美しいのだろうか。
 試みにどこかの一片を拾いあげてみるといい。
 まるで手のひらの中に魚の影がはぜるかのような清らかさではないか。
 湯川氏は「星野道夫著作集」全5巻にそって、実にやさしく星野の文章の魅力を伝えてくれる。
 星野道夫を知らない読者へのガイドとしても有効な一冊である。
  
(2016/08/18 投稿)

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