今回の第155回直木賞を受賞した
 荻原浩さんの講演を聞いた際に
 「理科年表」を手元に置いているといった話が
  印象に残っている。
 例えば、今週初めの台風9号は久しぶりの関東直撃だったわけだが
 もしあの日の物語を書くとすれば
 どこから風が吹いて
 どれだけの雨が降ったのか、
 そういう骨格のようなものが物語を骨太にするのだろう。
 今回の荻原浩さんの受賞は
 選考委員にどのように受け止められたのか。
 「オール讀物」9月号(文藝春秋・1000円)は
 恒例の直木賞発表号である。

  

 「文藝春秋」の芥川賞選評と
 「オール讀物」の直木賞選評を読んでいるが
 いつも思うことは
 直木賞選考委員の選評の方がどちらかといえば
 大人の対応をしている感じがする。
 今回の荻原浩さんの受賞についても
 本当に荻原浩さんに直木賞をあげたかったのか
 熱情が感じられなかったですね。
 だからといって
 穏やかに荻原浩さんに差し上げている風。
 なんといえばいいのでしょう、
 大人だからわかってよという感じ。
 選評として一番まっとうだったのは
 高村薫委員のそれだったように思う。
 そして、宮部みゆきさんのそれは
 こういう人に読んでもらえたら
 作家としてはうれしいだろうな。
 とっても包容力のある文章。

 今回荻原浩さんが直木賞を受賞した
 『海の見える理髪店』は短編集なので
 今号の「オール讀物」ではそのうちの3篇、
 「海の見える理髪」「いつか来た道」「成人式」が
 掲載されています。
 そのうち「成人式」は宮部みゆきさんが
 「深いテーマを軽妙に、しかしあくまでも真摯に描くという荻原さんらしい短編」と評した作品です。

 その他にも
 荻原浩関連では受賞記念の「自伝エッセイ」や
 北上次郎氏による
 「私の愛する荻原浩作品ベスト10」など
 荻原浩さんをもっと知りたい人には
 はずせない記事が満載です。
 私は巻頭グラビアの
 最近家庭菜園に凝っているという荻原浩さんの
 メロンとトマトを持った姿に
 感銘を受けましたが。

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