プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  日本シナリオ作家協会編の『'15年鑑代表シナリオ集』を
  紹介しますが
  書評にも書いているように
  10篇のシナリオがあって
  観た作品が6本というのは
  自分でもなかなかなものだと思います。
  そこで
  今回映画のお話。
  今大ヒット中の『シン・ゴジラ』について書きます。

  

  総監督・脚本は庵野秀明さんで
  フルCGの迫力に圧倒されました。
  会議のシーンが多いという指摘もあるようですが
  私はそんなに違和感はなかったですね。
  ただ石原さとみさんが演じた米国大統領特使というのは
  ちょっと無理があったような気がします。
  まあゴジラのような巨大生物が出てくれば
  アメリカ軍の支援は絶対必要で
  それはわかるのですが
  ここはもっとリアルっぽく外国俳優を使うべきだったのでは
  ないでしょうか。
  『シン・ゴジラ』のシナリオって
  どこかで読めるのかな。
  そうそう、『'15年鑑代表シナリオ集』に収録されている
  シナリオは以下の通りです。
  が私の観た作品。

    「ソロモンの偽証 前篇・事件」 ★
    「ソロモンの偽証 後篇・裁判」 ★
    「映画 深夜食堂」
    「あん」 ★
    「さよなら歌舞伎町」
    「トイレのピエタ」
    「この国の空」 ★
    「岸辺の旅」 ★
    「デイアーデイアー」
    「恋人たち」 ★

  じゃあ、読もう。 

  

sai.wingpen  2015年の名作シナリオを読む                   

 映画には色々な映画賞があって、有名なところでは日本アカデミー賞や映画雑誌「キネマ旬報」が選ぶベストテンあたりだろうか。
 特に「キネマ旬報」のベストテンは歴史も古く権威としては大きいが、観客の好みとかい離しているような感じがしない訳でもない。
 この本は映画の製作に重要な位置を占めるシナリオの、年間での優秀作を集めたものだが、それがすべて観客の好みや映画のベストテンと同一ではないのは表現形式の違いでもあるのだろうか。

 この本では10本のシナリオが収められている。
 うち、「ソロモンの偽証」は前篇・後篇の2篇ともが収められているから真辺克彦氏の作品が多いという結果になっている。(真辺氏はこの他にも「映画 深夜食堂」で収録もされている)
 私の収録されている10本の中で実際に観たのは6本であるから、2015年は日本映画の真面目な観客だったといえる。
 印象に残ったのは「あん」である。監督・脚本ともに河瀬直美氏。
 この本の全体の解説を書いている映画評論家の寺脇研氏もこの作品の意外な大衆性を指摘している。
 こういう映画は観客に愛される作品として脚本もきちんと残しておく価値がある。

 いささか疑問だったのは観客動員も大きかった「映画 ビリギャル」の扱いである。
 シナリオの賞として有名な菊島隆三賞の最後の選考まで残りながら、この「年鑑代表」から外れているのはどうしてなのだろうか。
 菊島賞ってそういう軽い賞ではないと思うのだが。
  
(2016/09/10 投稿)

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