プレゼント 書評こぼれ話

  人が生きている時間は
  短いのだろうか
  長いのだろうか。
  星野道夫という写真家の43年という生涯を思う時
  私はそういうことを
  よく考えます。
  星野が写した写真、
  星野が写った写真、
  星野が書いてノート、
  星野が送った手紙、
  星野が交わった人、
  星野が見た風景、
  それは実は有限であるはずなのに
  私には無限のように思えます。
  今日紹介するこの本は
  「別冊太陽」の一冊として
  奥さんの星野直子さんが監修されたものですが
  おそらく「星野道夫」というタイトルでは
  もっともよくできた本だと
  思います。
  東京・松屋銀座での
  「没後20年 特別展 星野道夫の旅」は
  終了しましたが、
  9月から10月にかけて
  大阪、京都、そして横浜の高島屋
  開催されます。
  まだまだ星野道夫と出会える時間は
  あります。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  星野道夫関連本では絶対はずせない一冊です                   

 写真家でもあり文筆家でもあった星野道夫が亡くなって、今年(2016年)で20年になる。
 昭和27年生まれの星野の、43年の短い生涯であった。
 星野は写真家としてアラスカを中心とした自然の写真を撮り、カリブーやグリズリーといった動物たちの写真も撮った。同時に文筆家としてエッセイを中心に文庫や著作集に残る作品も残した。
 星野との出会いは人様々であろう。
 星野道夫の足跡を多くの図版や写真で紹介したこの本の監修をされた奥さんの直子さんの巻末エッセイ「旅の続き」に、「写真集やエッセイ集で星野道夫と出会った人、写真展で彼の作品と出会った人、教科書で彼の存在を知った人、(中略)と様々な出会い方をした人に出会いました」とある。
 出会い、そしてもっと深く知りたいと思う感情は、愛に近い。

 私は、星野道夫の何に魅かれるのだろう。
 それはきちんと言葉にできないが、例えばこの本の表紙に記されたこんな言葉に強く魅かれる。
 「僕たちをとりまく風景はすべて物語に満ちているのかもしれない」。
 星野が写真や文章で伝えようとしたことは、「物語」の本質そのもので、その「物語」を私自身が強く欲しているからかもしれない。

 出会いが様々なように、人それぞれ星野に魅かれるものは違うだろう。
 違っていいのだ。
 星野はそのことを少しも拒みはしない。
 「別冊太陽 日本のこころ」の一冊として編まれたこの本は、おそらく星野道夫の短いが豊饒な生涯を知るのに最適のものだろう。
 この本を手にして、星野道夫をもう一度歩いてみたい。
  
(2016/09/09 投稿)

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