プレゼント 書評こぼれ話

  NHK大河ドラマ真田丸」で
  徳川秀忠を演じているのは
  シンガーソングライターの星野源さんですが
  これはにくいくらいに
  ぴったりで、
  もちろん秀忠には会ったこともないわけですが
  きっとこういう人だったんだろうなと
  思えてしまえます。
  門井慶喜さんの『家康、江戸を建てる』にも
  秀忠が主人公となる
  第5話「天守を起こす」などは
  星野源さん主演で映画でもドラマでもやってみると
  楽しいだろうなと思います。
  最近では時代劇を作る気概があるのは
  ほとんどNHKだけなので
  ここはぜひお願いしたいところです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  東京(江戸)は永遠に普請中。                   

 第155回直木賞候補作だが、残念ながら受賞に至らなかった作品である。
 それでも東野圭吾選考委員が「スケールの大きさとスピード感に圧倒された」と第一に推していたし、他の選考委員の評価も悪くない。
 それにこの作品には受賞作とならなくても、作品の評価は決して堕ちないだけの力がある。なんといっても、面白い。

 三谷幸喜氏が脚本を書いて話題のNHK大河ドラマ「真田丸」に小田原の北条氏を攻めている戦場で秀吉が立ちションをしながら、家康に関東八州を差し出す場面があった。三谷氏のお遊びかと思っていたが、どうもそうではなく言い伝えとして残っているらしい。
 この作品は5つの短編から成っているが、その冒頭にこの場面が描かれている。
 後に「関東の連れ小便」と呼ばれたこの時から、家康の江戸開闢が始まる。

 5つの短編では、「治水」「貨幣」「飲料水」「石垣」「天守閣」をどう作っていったかが描かれていく。
 それぞれの事業に多くの人々が関わって、その人たちの姿も面白いが、それよりも江戸そのものが一個の人格のようにしてある。
 「江戸は永遠に普請中。成長をやめる日は来ない。そこに街があるかぎり」と、作品の中で著者はこんな風に江戸の町を表現している。
 最近の東京都の豊洲移転の混乱の有り様などを見ていると、まさか家康の時代ではないにしても、東京は「永遠に普請中」なのではないかと思えてしまう。
 この時にこの作品を直木賞に選べなかったのは、選考委員にそこまでの読みがなかったということであろう。
  
(2016/09/24 投稿)

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