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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は土曜日
  もし、それだけでソワソワしているあなたは、本好きですね。
  何故かというと、
  今日紹介した、松田哲夫さんの『「王様のブランチ」のブックガイド200 』の
  書評を読めば、わかります。
  「王様のブランチ」って見たこと、あります?
  全国ネットだとばかり思っていたのですが、
  そうでもないみたいですね。
  見れない地域の人たち、ごめんなさい。
  でも、この本、『「王様のブランチ」のブックガイド200 』を読めば、
  なんとなく雰囲気わかるんじゃあないかしら。
  それに、最近の本の広告によく使われているでしょ。
  広告宣伝として、かなり浸透してきて、ブランド化しちゃってます。
  私はこの番組の優香さんが好きですね。
  はしのえみさんのお姫様も好き。
  あ、見れない地域の人たち、ごめんなさい。
  ついでに書くと、
  この番組より少し前で放映している、
  NHKBSの「週刊ブックレビュー」もいいですね。
  あ、BS見れない人たち、ごめんなさい。
  ここに出ている、中江有里さんが好きです。
  なんか、女性ばかり好きみたいですが、
  本が好きなんですよ、本が。

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「王様のブランチ」のブックガイド200 (小学館101新書)「王様のブランチ」のブックガイド200 (小学館101新書)
(2009/06/01)
松田 哲夫

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sai.wingpen  憂鬱な土曜日の朝               矢印 bk1書評ページへ

 土曜日の朝、本好きな人は予定をいれない。
 NHKBSの「週刊ブックレビュー」を見て、そのままTBSの「王様のブランチ」の「本コーナー」にチャンネルを切り替える。児玉清の上品な語り口を堪能して、松田哲夫の熱いおしゃべりに満足する。そして、「ちょっと本屋さんに行ってくるわ」と、ズック靴をひっかけて出かける。まして、その日、二つの番組が紹介してくれた本たちが素敵だとくれば、人知れず笑みがこぼれる。
 そんな土曜日の朝がいい。
 本書は、TBSの情報番組「王様のブランチ」で13年間にわたって「本のコーナー」を担当している筑摩書房の編集者松田哲夫氏が番組で紹介してきた膨大な本の中から200冊をセレクトして、活字として<再>紹介した、ブックガイド本である。
 番組で取り上げられる作品は、時にエッセイやノンフィクションや絵本などもあるが、多くが小説作品で、本書でもそういう構成になっている。
 松田氏自身は「数分間のコメントで語られることは限られているし、本格的な書評からほど遠い」と遠慮がちに書かれているが、テレビではつい聞き逃していても実際には的を得た書評であることが、活字になるとよくわかる。案外、二、三分程度の短い時間で本の魅力を語るという制約が的確な表現となっているのかもしれない。

 本書で紹介されている200冊の「紹介文」を読むと、松田氏の語り口がその本(あるいは作者)への愛情に満ちていることがよくわかる。
 「王様のブランチ」では、ネガティブなことは一切言わない主義をとっているらしい。
 「わざわざ悪口を言うために取り上げることはない」とも言う。
 もともと編集者であった松田さんの、本に対する思いが伝わってくるし、どのような本であれそれに関わった人たちの苦労を実感できている人の発言だと思う。
 悪口を書くぐらいなら、書評などすべきではない。

 どんなつまらない映画でもいいところを見つけて褒めた淀川長治さんがそうであったように、松田哲夫さんはこの「王様のブランチ」で本の世界の「淀川長治さん」を確立したように思える。
 でも、松田さんの紹介する本はどうしてこうも名作、秀作ぞろいなのだろう。あれも読みたい、これも読みたい。
 だから、土曜の朝は憂鬱でもある。
  
(2009/08/22 投稿)
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