プレゼント 書評こぼれ話

  先月22日に亡くなった俳優の平幹二朗さんは
  シェークスピア俳優としても有名でしたが
  一躍その名を有名にしたのは
  1963年のTV時代劇「三匹の侍」でした。
  一匹めが丹波哲郎さん、
  二匹めが平幹二朗さん、
  そして、三匹めが長門勇さん。
  この作品を撮ったのが
  今日紹介する本の主役五社英雄監督。
  ということで
  今日は春日太一さんの
  『鬼才五社英雄の生涯』を
  紹介します。
  残念ながら
  私は五社英雄作品をほとんど観ていなくて
  この本を読んだので
  今度夏目雅子さん主演の
  「鬼龍院花子の生涯」を観てみようと思っています。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  映画は賭けだよ                   

 五社英雄という名前を知っている人も少なくなったのではないか。
 亡くなったのが1992年だから、すでに20年以上前になる。
 五社が撮った作品でいえば有名な「鬼龍院花子の生涯」は1982年の作品だし、さらに遡って五社の名前を一躍有名にしたTV時代劇「三匹の侍」にいたっては1963年だから半世紀以前のことである。
 そういう映画監督の生涯を一つの作品としてまとめるには書き手の並々ならない思いがあるにちがいない。
 作品となるまでの経緯はこの本の「おわりに」で著者自身が自ら綴っているから参考にして欲しいが、五社英雄への愛だけでなく著者が映画というものに関わってきた積年の思いもまた、この本の原動力になったといえるだろう。

 さて五社英雄であるが、私の印象でいえば生涯テレビの世界から来た巨匠と言われ続けた監督という感じがする。
 それほどに五社の撮った「三匹の侍」の印象が強かったということだろう。
 残念ながら当時の撮影事情から「三匹の侍」の原本は見られないらしいが、テレビという媒体が急速に広がっていく過程において、この時代劇が果たしたものも大きい。

 本編が労作であるゆえに本の構成として残念なのが、やはり五社英雄の作品一覧のようなものが付いていればよかった。
 きっとこの本を読み終わった読者は五社英雄の作品を観たくなるに違いない。
 だとしたら、主演俳優や主要なスタッフ名は列記してもらいたかった。
 「映画は賭けだよ。らくにいこうぜ」と言った五社英雄には似合わない小さな繰り言かもしれないが。
  
(2016/11/10 投稿)

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