プレゼント 書評こぼれ話

  NHK大河ドラマ真田丸」も
  佳境にはいってきました。
  先週は真田丸が登場しましたが
  いつものオープニングの場面を
  最後に持ってくるなど
  演出も冴えていました。
  その「真田丸」でも
  きっと印象に残った犬伏の別れ
  今日紹介する
  司馬遼太郎さんの『関ケ原 中』にも
  登場してきます。
  もちろん大きな歴史の
  ひとつのエピソードですが
  ドラマを見ていたので
  うれしかったですね。
  下巻を早く読もっ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  いざ、幸村登場!                   

 天下分け目の戦い「関ケ原」を描いた司馬遼太郎の長編小説は文庫本にしてそれぞれが500ページ以上ある上中下の三冊に分かれている。
 中巻では佐和山の城に押し込まれた石田三成が会津の上杉景勝と図って敵方の将徳川家康を大坂から誘い出す過程が描かれている。
 会津征伐の途中の地、野洲小山の軍議で豊臣の恩顧の臣たちをたちどころに私兵にしてしまうところまでがこの巻である。

 この長い歴史小説は石田三成と徳川家康は主人公であることはいうまでもない。
 しかし、急変告げるこの時代にあって様々な人たちが面白いほどの役割を描いて、時代の点景になっていく。
 この巻はその最たるものかもしれない。
 例えば、細川伽羅奢(ガラシャ)。
 たくさんの作品に描かれてきたキリシタン夫人だが、彼女は家康が会津に出立したあと、大坂で繰り広げられた人質策を拒否して死を選び取っている。
 あるいは長曾我部一族。
 西軍につくか東軍につくかの混迷に家康に送れなかった密使によって西軍につく決断をしたもののその後過酷な運命が待っていた。
 司馬は「関ケ原は土佐の場合、三百年つづいたといえるだろう」と書いている。

 そして、真田一族である。
 この中巻の終り近くで「六文銭」と章立てされて、有名な犬伏の別れが描かれている。
 司馬は兄信幸を「農夫のように現実的な発想法の人物」で、西軍についた父昌幸と弟幸村を「商人のような夢想と野心に満ちた投機的性格」としている。
 これこそ、家康と秀吉の違いそのものである。

 関ケ原の戦いの結果はわかっているが、下巻が楽しみだ。
  
(2016/11/12 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/3013-5a3b7b46