プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  津野海太郎さんの『読書と日本人』という
  本を紹介します。
  津野海太郎さんは
  今年2月に読書アドバイザーの講義で
  話を聴いたことがあります。
  書評の中で
  津野海太郎さんが読書の未来について
  決して暗いことを語っていないと
  書きましたが、
  実際にはこう書いています。

    人びとは本の魅力をあらためて発見しなおし、
    そこから<紙の本>と<電子の本>をひくるめての
    新しい読書の習慣を再構築してゆくにちがいない。

  下線は私が引きました。
  つまりは
  従前とは違う読書の習慣をどう組み立てていくかです。
  これは
  いい本ですゾ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  読書人は少数民族か                   

 「本はひとりで黙って読む」、それが大抵の人の「読書」スタイルだと思う。
 では、そんな「読書」はいつから始まったのか確かなところはわからない。
 いわゆる「読書通史」なるものに挑戦したのが、元編集者の津野海太郎氏である。この新書の著者である。

 この本は大きく2つに分かれている。
 前半が「日本人の読書小史」、後半が「読書の黄金時代」。
 「あとがき」によれば著者は最初「二十世紀読書論」というテーマで書こうとしていたそうです。これは本書でいえば、後半部分。
 ところが、私たちに「読書通史」なるものがないということに気がついて、ならばとまとめたのが前半部分。
 歴史的にいえば、明治までが前半で、大正以降が後半となっている。
 どうして、大正で区切られているかというと、著者は3つの事象をあげている。
 一つは大衆総合誌「キング」の創刊。次に「円本ブーム」。そして、岩波文庫の創刊。
 これらの事象を契機にしてまさに「読書の黄金時代」が始まるわけです。

 もっとも「読書の黄金時代」は今ではすでにかなたに去った印象は拭えない。
 但し、そういった読書の危機は21世紀になって言われたのではなく、すでに昭和30年あたりから指摘されていたそうです。
 蝋燭の灯りでひっそりと読んでいた時代から、電車で漫画を読む大学生が登場し眉をひそめた時代を経て、今や電車の中ではスマホばかりが目につく時代。
 しかし、著者が語る読書の未来は決して暗くない。

 本が好きという人にとって、この新書に教えられることはたくさんある。
  
(2016/12/09 投稿)

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