プレゼント 書評こぼれ話

  今日はクリスマス・イブ

     子へ贈る本が箪笥に聖夜待つ       大島 民郎

  この俳句を紹介するのは
  初めてではありませんが
  何回読んでもいい句です。
  こんな光景を
  過ごしてきたからかもしれません。
  娘たちもすっかり大きくなって
  自分たちのサンタをまだ見つけだしていないのが
  残念ではありますが。
  今日は
  なかがわりえこさんとやまわきゆりこさんの
  『ぐりとぐらのおきゃくさま』を
  紹介します。
  きっと
  この絵本が「箪笥に聖夜待つ」、
  そんな家もあるにちがいありません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  サンタクロースがいるかって?                   

 『ぐりとぐら』が初めて世に出たのは、1963年(昭和38年)です。
 この時は「たまご」というタイトルでした。
 もう50年以上前のことです。
 絵本『ぐりとぐら』が出版されたのが1967年1月で、その半年後にクリスマスバージョンであるこの絵本が登場します。
 戦争が終わって日本経済もどうやら成長期に入ってきた頃ですから、普通の家でもクリスマスが普及し始めていたのではないでしょうか。

 子どもたちにどんなプレゼントが喜ばれるのか。
 きっと当時のお父さんやお母さんは、この絵本を見つけて「これだ」って思ったのではないでしょうか。
 だって、子どもたちが大好きなぐりとぐらが出てきて、サンタクロースまで登場して、しかもおいしいカステラまで描かれているのですから。
 この絵本はシリーズの中でも本編に次いでたくさん読まれています。

 それにしてもどうして「ぐりとぐら」はこんなにも人気ものなんでしょうか。
 それはとってもシンプルだからではないかと思います。
 どんどん世界が複雑になっていく中で、この絵本の世界だけはとってもシンプル。
 それは文章だけでなく、絵もそうです。
 無駄な線も色もありません。
 それなのに、この絵本の中にある豊かなものはどうして生まれるのでしょう。
 それこそ、読者が持っている想像する力だと思います。

 サンタクロースがいるかって?
 それはこの世界にぐりとぐらがいるのかっていう問いと同じくらい、淋しい質問だと思います。
  
(2016/12/24 投稿)

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