プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  松村由利子さんの
  『少年少女のための文学全集があったころ』を紹介します。
  実は書評にも書きましたが
  松村由利子さんがこの本の中に書いている
  「少年少女世界の名作文学」を私もいまだに一冊持っています。
  それがこの巻。

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  なんと村岡花子編となっています。
  あの「花子とアン」の村岡花子さん。
  解説も村岡花子さんが書かれています。
  奧付を見ると
  昭和39年9月20日発行で
  480円とあります。
  現在のお金でいえば
  どれくらいでしょうか。
  写真に写っている
  この巻の名画はベラスケス
  「王女マルガリータ・マリアの肖像」。
  この本では
  この絵画の解説もついています。
  なんだか
  この時からずいぶん遠くまで来てしまいました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本の記憶こそ、最良の宝物                   

 著者の松村由利子さんは1960年に福岡に生まれ、新聞記者を経て現在はフリーランスのライターでもあるし、歌人でもある。
 どうしてこういう基本情報から書き始めたかというと、1960年生まれということを書いておきたかったのだ。
 この本はそういう松村さんがこれまでに出会ってきた多くの児童書や子ども向けの名作をエッセイ風に綴った作品なのだが、表題が示すとおり、本の最後にあの文学全集のことが書かれている。
 小学館が1964年から68年まで刊行した「少年少女世界の名作文学」全五〇巻である。

 この本のことを松村さんはこう書いている。
 「うすいクリーム色の函に入っており、背表紙には黒のゴシック体で「世界の名作文学」とシリーズ名が書かれている。(中略)本体の表紙の名画と親しむことが多かった」。
 実はこの全集の一巻がまだ私の手元にあって、この文章を読んだだけで、うれしくもあったのだ。
 それとここからは個人的な話になるが、この全集を私が手にしたのは10歳に満たない頃で思えば私の読書歴も随分長くなったことになる。

 そういう感慨について、松村さんは別の箇所にこんな風に書いている。
 「幼いころの自分を熱中させた本の記憶こそ、最良の宝物ではないかと思う」と。
 そうなのだ。
 きっと私たちはたくさんの「最良の宝物」を持っているはずなのに、そのことに気がついていないだけなのだ。
 この本でそんな「最良の宝物」を思い出すはずだ。
 なんともあったかい本だ。
  
(2017/01/19 投稿)

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