プレゼント 書評こぼれ話

  先日頂いた
  haruさんのコメントで
  「宜しければご一読を」と
  オススメのあった本を
  今日は紹介します。
  スザーン・ロスさんの『漆に魅せられて』です。
  コメントで
  haruさんはスザーン・ロスさんのことを
  「日本の伝統工芸を愛し、
  日本の漆芸を情熱的に世界に向けて発信されている
  素晴らしい女性

  と書かれていました。
  まさにその通りの女性ですね。
  haruさん、
  いい本薦めて頂いて、
  ありがとうございました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  漆はどうして木扁ではないのか                   

 漆。うるし、と読みます。漆器とか日本の文化に深く関わってきました。
 ところが、この漆という漢字はどうして「木扁」でなく「さんずい」なのでしょう。
 それは漆の木からわずかな量の樹液しかとれない。そういう思いがこの漢字に現れていると言われています。
 イギリスで生まれ、ある時、漆の美に引き寄せられるように日本にやってきた女性スザーン・ロスさんのこの本の中では「漆は木の血液」という表現が使われています。

 スザーン・ロスさんについてもう少し書いておくと、彼女は22歳の時に日本に来て漆の勉強を始めます。
 結婚後、住まいを輪島に構え、四半世紀近くを漆と共に暮らしてきました。
 この本では漆に関わる歴史や仕事だけでなく、スザーンさんの少女時代のことも語られています。
 日本に来て輪島で古民家を一から修繕し、自分たちが住みやすい環境に変えていく姿も描かれます。
 あるいは祖母や母と自分、夫のクライブと自分、二人の娘さんたちと自分、漆の教えを受けた先生たちと自分といった、人の世界の関係も描かれています。
 「人間は、ともすると楽な方へ流れてしまうもの。でも、苦しみがあるからこそ、本当の喜びがあります」なんて、日本人のような考え方もうかがえます。

 しかし、スザーンさんは英国人です。
 日本を愛している、けれど日本人ではないスザーンさんだからこそ見えている多くのことがあります。
 この本を読んであらためて日本という国、日本人という生き方について考えさせられることが多くあるような気がします。
 「迷い道では出会いがある。それは人生の模様」、そういうスザーンさん。
 私たちはいつの間にか「迷い道」を避けてきたのかもしれません。
  
(2017/02/17 投稿)

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